2022年11月27日 第一アドベント礼拝メッセージ

「暗闇を照らす大きな光」イザヤ書  9章 1~7節 金田洋介牧師

 

今日からアドベントに入りました。救い主イエスの降誕を祝うクリスマスを心から待ち望む大切な期間として過ごします。イザヤ書から救い主イエス誕生の預言について学びましょう。

預言者イザヤが活動した時代、彼が遣わされた南ユダは周辺諸国の脅威に脅かされていました。時の王アハズは、『その父祖ダビデとは違って、彼の神、【主】の目にかなうことを行わない(Ⅱ列王16章)』王で、神様を信頼せず、大国アッシリアを頼ってしまいます。そればかりか、偶像崇拝にのめり込み、異国の神の祭壇を祭司に再現させたばかりか、それを神殿に置き、礼拝したのです。これらの罪が起因となり、自らの国を窮地に追いやります。全知全能の真の神様を信じ信頼しないで他国の軍事力を頼り、神様に警告されていながら異教の習わしを止めなかった為です。民は神様の祝福を失い、国は罪と絶望の暗闇に覆われてしまいました。しかし、神様はイザヤを通して救い主誕生の約束を与えて下さいました。「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。(2節)暗闇を照らす大きな光である救い主が与えられるというのです。

さらにイザヤは、救い主がどのようなお方かを語ります。①不思議な助言者(ワンダフルカウンセラー)。救い主は何でも知っておられ、最善最良の助言者として立ってくださるのです。②力ある神。救い主は何でもできる全能の神ご自身で、力強く私たち守り、御言葉を行う力も与えて下さるのです。③永遠の父。時にも場所に縛られず、いつもどこにでもおられるお方。救い主はどんな場所にも、どんな時にも共にいて下さる神ご自身なのです。④平和の君。救い主は、罪によって破壊された神様と人間との関係を回復し、神様との和解と平和を与えて下さり、さらには人間と人間との間にも平和を与えて下さるというのです。

神様は約束を実現して下さいました。この預言の700年後、暗闇を照らす大きな光、まこと光としてイエス様は誕生され、私たちを罪の死と滅びから救って下さいました。救い主であり、光であられるイエス様は今も生きておられ、いつも私たちと共にいて、全能の力で守り導いて下さいます。そして、私たちの心の闇、罪の闇を照らし、光の下へと導き出して下さるのです。私たちの救い主としてお生まれ下さったイエス様に心から感謝し、心から祝いましょう。また、光であられるイエス様をお伝えしましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、杉、ジンジャー、ユリ、ユーカリです。