2023年2月12日 主日礼拝メッセージ

「神の愛が全うされるために」ヨハネの福音書 13章34~35節 ヨハネの手紙第一 4章7~12節  金田ゆり牧師

 

私たちクリスチャンにとって、イエスのお言葉は最も重要なものです。イエスは神ご自身として、権威をもって新しい戒めを与えられました。それは、わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい、という戒めです。これは私たちにとって最も大切な戒めです。ヨハネは、十字架に示された愛を目撃し、イエスの戒めを魂の奥底で理解し、のちの日にヨハネの手紙を書き残すのです。

  • 神は愛だから Ⅰヨハネ4章7~8節

ヨハネは、福音書でも手紙でも、本日開いた箇所の愛という言葉を全て「アガペ(神の愛)」で書いています。アガペで愛し合おう。アガペがある者は神を知っている。アガペがない者は神を知らない。なぜなら、神は、アガペで在るから…。人間の愛は、どこか利己的で打算的です。不確かで不安定、不純物が多く、限界があります。愛が冷え切って、どれほど多くの人が苦しんでいるでしょうか。ヨハネは、人間の愛と神の愛を全く区別して、神の愛で愛し合いましょうと言いました。

  • 示された神の愛 9~10節

では、神の愛とはどのような愛ですか。神は、ひとり子イエスを、神にとって最も大切で決して代わりはいない存在であるイエスを、この世に遣わされました。罪を犯し滅びを待つだけの私たち、その罪を全てイエスに負わせて十字架につけるためです。父なる神も、イエスも、全てを犠牲にしてあなたを愛されました。あなたが滅びないためです。アガペは、罪を犯す者の為に全てを犠牲にする愛、見返りを求めない無償の愛、変わることのない永遠の愛、具体的に行動に現わす愛。最も苦しく絶望の中にある時に溢れ出た愛。これが完全な愛、アガペです。このアガペがすべて現わされたのが、イエスの十字架なのです。

  • 神の愛が全うされるために 11~12節

ヨハネは、神がこれほどまでに愛してくださったのなら、私たちも愛し合うべきだと勧めます。彼はイエスの戒めの意味を深く理解しました。神がイエスを通して愛してくださったのは、私たちが愛し合うためだと。十字架で神の愛は示されました。しかし、神の愛が全うされるのは、私たちが愛し合う時なのです。十字架の愛を示されただけでは神が愛された目的は完了していません。私たちが愛し合う時、神の愛は完了されるのです。わたしの愛は、ここに全うした…と父なる神とイエスの犠牲が本当に報われるのは、私たちが愛し合う時です!神が、私を愛してくださいましたから…と、あなたが小さなことでも愛を現わすことができたなら。それはアガペではないでしょうか。神の愛が、私たちの内に全うされ、人々がそこに神を見ることができますように。イエスのまことの弟子だと認められますように。祈りましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、モンステラ、コデマリ、アマリリスです。