2023年6月4日 主日礼拝メッセージ

「わたしの愛に留まりなさい」ホセア 書3 章 1~5 節  金田洋介牧師

3章においても、神のイスラエルの対する愛がホセアとゴメルの関係を通して示されてい ます。ホセアを通して示された神の愛とはどんなものなのでしょうか。

神様の愛は「にもかかわらずの愛」

神様は「ゴメルを愛しなさい」と再度ホセアに命じられます。彼女は再びホセアを裏切って出て行ったばかりか、奴隷となってしまったのです。ホセアはどんな思いでこの命令を聞いたでしょうか。これは彼女自身が招いたことです。何より、ホセアに赦しを乞うて来たわけでもありません。それなのに神様は、ホセアの方から歩み寄って「ゴメルを愛しなさい。」つまり、「彼女を奴隷の状態から救い出しなさい」と命じられたのです。これは、偶像礼拝という霊的姦淫を止めないイスラエルに対して、神様がどれほど大きな愛をもって愛しておられるかをホセアが知るためでした。神様はイスラエルに裏切られ続けたにもかかわらず民を愛された事を、ホセアはゴメルを通して深く知ったのです。

神様の愛は「犠牲を厭わない愛」

ホセアは犠牲を払ってゴメルを買い戻し、奴隷の身から再び妻として迎え入れました。彼は犠牲を払うことによって、彼女に対する愛を表しました。そして、「私は誠実を尽くしてあなたを愛するから、あなたも応答してほしい、誠実を尽くしてほしい」と伝えたのです。 同様に、神様は後にイスラエルのみならず、全ての人々にイエス・キリストという大きな犠牲を払って下さり、私たちを罪の奴隷から解放して下さいました。ここに私たちに対する神様の愛が表されたのです。

神様の愛に留まり続けなさい

神様は民が偶像を捨て、真の神様にのみ頼るようになるために、民の中から偶像礼拝に関わるものを一切取り去られることが告げられます(4節)。そして、イスラエルはこの後、罪を裁かれ国は滅ぼされますが、必ず回復の時がやって来ることをホセアは預言しました。イスラエルの民は主なる神様に立ち返り、偶像ではなく、真の救い主イエス・キリストを尋ね 求めるようになること。そして、終わりの日に主は来られ、全てを治められる王となられる ことを民に告げたのです(5節)。
神様はホセアを通して、どれほどイスラエルの民を愛しておられるかを示されました。何よりもホセア自身が、ゴメルとの関係を通して神様の愛を痛感したことでしょう。この神様の愛は、今を生きる私たちにも注がれています。それは、御子イエスが私たちの罪の身代わりとして十字架に死なれたことによって実現し、証明されました。イエス様という大きな犠 牲をもって私たちは罪の奴隷から解放され、神の子とされたのです。この神様の愛の奥深さを知り、イエス様を与えるほどに愛して下さった愛に留まり、この愛に応答し生きる者とならせていただきましょう。

今日のお花は、バラ、ひまわり、テッポウユリ、ナンテンです。