「侮ることのできないお方の前に生きる我ら」 アモス書1:1-2, 2:6-16 金田師
本日からアモス書を開いています。アモスは南ユダの羊飼いであり、農夫でありました。そんな彼が、北イスラエルに神様の言葉を告げる預言者として召されたのです。
北イスラエルの背きの罪 2 章 6~8 節
お金と引き換えに正しい者を売り(賄賂によって不正が横行し)、履き物一足のために貧しい者を売った(貧しい同胞に誠意を尽くさず、奴隷として売り飛ばし)、弱い者の頭を地のちりに踏みつけた(弱い立場にある者たちを憐れまなかった)。また、父と子が同じ女のところに通い(偶像礼拝に伴う性的堕落に囚われ)、偶像が祀られている祭壇の前で、同胞から取り立てた服の上で寝そべり、酒を飲むという始末。イスラエルの民は真の神様を畏れず、偶像の前でやりたい放題。思いのままに振る舞っていたのです。神様の御言葉にことごとく背き、偶像崇拝者たちと同じことを行っていた。これが北イスラエルの罪です。
神様の叫び 2 章 9~12 節
神様は叫びます。「誰が、何のためにお前たちをエジプトから導き出し、40年間荒野で養い、取り扱い、誰が屈強なアモリ人を滅ぼしてまで、この地を与えたのか。わたしではないか」 (9 節) と。さらに神様は、祝福に与らせるために預言者を立て、ご自身の言葉を与え、 彼らの模範となるナジル人を立てました。ところが、イスラエルの民はどちらも拒みます。ナジル人には誓約を破らせ、預言者には「預言をするな」と命じたのです。自分たちのしていることがどんなに恐ろしいことか、まるで分かっていません。
神様の裁きの言葉 2 章 13~16 節
お言葉が告げられたアモスの時代から約70年後、北イスラエルはアッシリアによって滅ぼされます。II列王記 17 章には北イスラエルの滅亡の様子とその原因が記されています。 北イスラエルが裁かれたのは、彼らが【主】に対して、神様に対して罪を犯したからです。
アモス書 1~2 章からのメッセージ
本日は北イスラエルを取り上げましたが、1:3~2:5 には、北イスラエルに隣接する国々と民族の罪が指摘されています。つまり、神様は侮ることのできないお方だということです。私たちは「侮ることのできないお方の前に生きている」ということを覚えたいので す。最近、次々に不正が明らかになっていることが報道されていますが、それでも明るみ出てこないことの方が多いかもしれません。しかし、神様を侮ることはできません(ガラテヤ 6:7)。誘惑が多い世の中です。どうか神様の御声に、聖霊様の御声に聴き従い、平安のうちに日々を過ごしましょう。もし罪を示されたら神様の前に罪を告白し、自分の罪の身代わりとなって裁かれて下さったイエス様に感謝しましょう。また、イエス様を犠牲にしてまで 罪の闇から救って下さった神様に感謝しましょう。そして、光の中を歩き続けるとともに、 世界の全て人が闇から光へ、滅びから救いへ、死から命へと導かれるよう祈りましょう。
今日のお花は、グラジオラス、ヘリクリサム、テッポウユリ、ドラセナです。