「主を求めて生きよ」アモス書 5 章 1-17 節 金田洋介牧師
5 章は特徴ある構造になっています。1-3 節に16-17 節が対応し、①イスラエルに対する哀歌が歌われています。4-6 節は14-15 節が対応し、②イスラエルに悔い改めの勧告がなされ、7 節は10-13 節が対応し、③イスラエルの罪が指摘されています。最後に8-9 節で、④全能の神様が賛美されています。この 8~9 節を中心に他の節が挟む形になります。要するに、8~9節が大切であるということです。
①は北イスラエルに臨む悲しみの歌でした。それは神様の裁きが臨むからです。だからこそ、神様はアモスを通して警告するのです。続いて、②は「主を求めて生きよ。悪を捨てて、善を行え。」と神様の御前に正しく生きるように教えます。そして、鈍い民の目を開かせるために、③において罪を指摘しました。全ては、④全能の神様、天地を創造し、支配しておられるお方に目を向けさせるため、このお方に立ち返るため、このお方を崇めるため(讃美するため)です。そして、全能の神様は罪を裁かれるお方であること。全能の神様を求めて(礼拝して)、神様の御言葉に従い生きることを神様は願っておられること。様々な罪や悪しき行いを神様は全て見抜いておられること。このお方の前に悔い改めを迫っておられること。このお方を畏れて生きるようにと北イスラエルの民に、そして、読者に教えているのです。
主を求めて生きよ
私たちも全能の神様に目を向けたいのです。礼拝の時だけでなく、家にいる時にも、仕事をしている時にも、学校に行っている時にも。創造者であり、支配者であられる神様を求めて生きるのです。「求めて」とは「探す」という意味であります。全生活の中で、主を求めて、探して、生活するのです。私たちの人生のただ中に、神様はおられるということに私たちが気付くためにです。私(説教者)は、アモス書に限らず、聖書から語らせていただく全てのメッセージを通して、愛する皆さんの神様理解が広く、深くされることを願っています。神様というお方を知ってほしい。アモス書の言葉を借りるならば、5:8 すばるやオリオン座を造り、暗黒を朝に変え、昼を暗くして夜にし、海の水を呼び集めて、それを地の面に注ぐ方。その名は【主】。と呼ばれる神様を実感できるようにと、本気で願っているのです。
どうか、あなたのその目に映るもの、あなたのその身に起こることに注意深くいてほしい。そして、神様の御声(御言葉)を聴き、応答しましょう。