2023年9月17日 主日礼拝メッセージ

「主に従い通した人」ヨシュア 14章6〜15節 金田洋介牧師

カレブという人物の信仰と生涯に注目します。彼の信仰姿勢とその生き様は、私たちにとって、とても良い見本と呼べる人物です。彼の生涯を3つの時代に分けてみましょう。

本日の箇所は彼が85歳の時の出来事です。いよいよ、カナンの地を分配する時が来ました。土地の分配はくじ引きによってなされる決まりでしたが、カレブは神様の約束の故にヘブロンの地を求めました。この神様の約束とは遡ること45年前、カナンの地を探った時の話です。カナンの地の素晴らしさを目の当たりにしたカレブと11人の斥候は、40日間の探索を終えて仲間のもとに帰って来ました。ところが意見が分かれ、民も混乱します。

40歳のカレブ -神様への信頼と信仰に満ちた信仰者の姿-

カレブとヨシュア以外の10人の斥候たちは、カナンの先住民を恐れ、カナンへの侵攻を拒絶しました。絶望のあまりに泣き叫ぶイスラエルの民に向かい「共におられる神を信じて攻め入ろう」とカレブが訴えますが、民の恐れと不満は爆発寸前です。すると、民の不信仰を嘆かれた神様は、「ヨシュアとカレブ以外の成人はみな、荒野で死ぬことになる」と宣告されました。そして、最後まで信じ従い通したカレブには、ヘブロンの地を彼と彼の子孫に与えると約束されたのです(民数記14:24)。大きな困難に直面した時、いかに日頃から神様と共に生き、共に歩んでいるかを問われるのではないでしょうか。とても考えさせられます。

85歳までのカレブ -神様の約束を待ち望み続ける信仰者の姿-

神様の約束をいただいたカレブでしたが、仲間の不信仰の裁きとして40年間、荒野を彷徨うことになってしまいました。しかし、カレブは一言も愚痴らず、呟かず、忍耐をもって 神様の約束を待ち望んだのです。彼の信仰は、40年という長い月日を経過しても全く揺らぎませんでした。信仰によって忍耐し続けたのです。そして、約束通りの恵みに与ることが できました。神様が「共におる」と言われたら必ず共におり、「守る」と言われたら必ず守り、「祝福する」と言われたら必ず祝福して下さるのです。神様の御言葉の約束は決して揺るぎません。信じ、忍耐し続けた先に、神様の御言葉の真実を必ず体験するのです。

85歳からのカレブ -神様の約束を信じ抜く信仰者の姿-

神様の約束の言葉をいただいてから45年が経過しました。しかし、カレブの信仰は全く揺るぎませんでした。何故なら、彼は常に神様を心に据えていたからです。嗣業の地ヘブロンには強い敵が待ち構えていましたが、「共におられる神様の御力によって勝利できる」と、45年前と変わらない信仰によって勝利しました。カレブは神様の約束の地を得ました。それは、彼が最後まで「神様に従い通したからだ」と聖書は教えています。
神様は私たちに祝福を用意しておられます。祝福を得る鍵は神様の御言葉を信じ、従うこと(実行すること)です。カレブの生涯に倣い、今も生きておられる神様を体験させていただきましょう。そして、現代のカレブとして、神様の素晴らしさを大胆に証ししましょう。

今日のお花は、パンパスグラス、オリエンタルユリ、スプレーアスター、ミヤマリンドウです。