2024年1月1日 元旦礼拝メッセージ

「わたしのところに持ってきなさい」 I列王記 17:8-16   金田洋介牧師

北イスラエルの地に雨が降らなくなったため、干ばつと飢饉が国中を襲いました。エリヤは神様の言葉に従い、ケリテ川のほとりに身を寄せていました。彼は川の水を飲み、朝夕にカラスが運んで来るパンと肉を食べて生きながらえていましたが、とうとう川も干上がってしまいました。すると、神様は再びエリヤに語られ、今度はツァレファテにいるやもめによってエリヤを養うというのです。目の前のことばかりに心奪われやすく、明日を思い煩いやすい私たちに、神様が常に先手を打ち、最善の道を備えて下さるお方であることを教えておられます。

エリヤが町の門に着くと、「ちょうどそこに」一人のやもめがいて、薪を拾っていました(10節)。彼女が神様によって備えられた女性であることを確信したエリヤは、彼女とその息子が絶望的な状況であることを聞きつつも(12節)、自分のためにパンを焼いて持ってくるよう求めました。そうするなら、「神が再び雨を降らせるその日まで、神が彼女と息子を養ってくださる」というのです。彼女にとって大きなチャレンジでしたが、エリヤに言われた通りに実行すると、告げられた神様の言葉通り、かめの粉は尽きず、壺の油は絶えない(16節)という神様の奇跡を体験したのです。

時に、私たちは生きておられる神様への信仰と信頼を試されることがあります。「あなたはわたしを信じ、信頼するか」と挑戦的に迫られるのです。やもめの状況は人間的には絶望的でした。しかし神様は、やもめが持つ一握りの粉とわずかな油に目を留められ、それらを祝福の源とされました。彼女がエリヤを通して与えられた神様の約束(御言葉)を信じて従ったことによる信仰と、神様への信頼の結果でした。

私たちの神様への信仰、信頼は、吹けばすぐに飛んでしまうような小さいものかもしれません。しかし神様は、あなたが「わずかしかない」と思っている、その信仰に目を留め、「わたしのところに持って来なさい」つまり、「わたしを信頼しなさい」と迫っておられるのです。生きておられる神様に信頼する時はいつでしょうか。今がその時です!新しい年も生きておられる神様を信じ、信頼しようではありませんか。

『わたしを呼べ。そうすれば、わたしはあなたに答え、あなたが知らない理解を超えた大いなることを、あなたに告げよう。』エレミヤ書 33章3節

素晴らしい神様の御力を体験する一年でありますよう祈ります。

今日のお花は、金魚草、松、千両、アルストロメリア、ユリ、スターチスです。