「あなたの為に生まれたキリスト」ヨハネの福音書 1:9-12 金田洋介牧師
この世界を造られた神様は、私たち人間の為に救い主(キリスト)を生まれさせて下さったと聖書は教えています。
救い主は「私たちの罪を照らす光」として生まれた
神様は、「すべての人を照らすまことの光としてのイエス様」をこの世に生まれさせたというのです。この「まこと光であるイエス様」の目的は、私たちの心の闇、罪の闇を照らすこと。自分しか知らない罪も、忘れてしまった罪も全て、神様の前に明るみにされるということです。この事実を聞いて動揺しない人はこの世界に一人もいないと思います。しかし、神様はいたずらに私たちの罪を露わにして、責め立てたり、恥をかかせたりしようとしているのではありません。私たちが神様の前に罪人であることを認め、神様の前に罪を悔い改めるため、そして、私たちの罪を赦し、罪がもたらす「永遠の死」から救うためです。ところが、人間は光であるイエスを受け入れません(10-11 節)。罪の結末が死であることを知りながら、光ではなく闇を愛し、神様に反抗するのです。しかし神様は、そんな私たち人間に対して、ある約束を与えて下さいました。
救い主は「私たちを神様の子どもとするため」に生まれた
1:12 しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には神の子どもとなる特権をお与えになった。これは救い主イエス様を信じ、受け入れるなら、その人は神の子どもとなるという約束です。「神の子どもとなる特別な権利を得る」これが、イエス様が私たちの為に生まれて下さった目的です。神の子どもとされた人には、永遠の命が与えられます。なぜなら、神様はこの世界を造られる以前から存在されているお方、永遠に生きておられお方だからです。あなたという存在は、死んでもなくならない。あなたはあなたとして、神様と共に永遠の生きるのです。しかしながら、 「神様の子どもとなれる、永遠の命を得ることができる」と聞いても素直に受け入れられないかもしれません。「神の子どもとなること、永遠の命を得るよりも、今起きてる数々の困難を何とかしてほしい」そう思われる人がほとんどかもしれません。確かに、今日私たちを取り巻く環境は決して良い状況にはありません。貧困や物価高騰といった問題も身近にあります。しかし神様は、私たちの生活を考えて下さらないお方ではありません。神様は私たちの苦しみを知り、痛みを知し、求めを知っておられるお方です。大切なのは、うわべだけで神様を理解しようとするのではなく、神様を知ることです。神様が私たちをどう思っておられるのか、本当に知った時、キリストが私たちのために生まれてくださったことの本当の価値を理解することができます。そして、このキリストが私たちの現実のあらゆる問題にも大いなる力を持って介入して下さることを必ず体験することができるのです。クリスマスの今日、あなたの為に生まれてくださった救い主に、そして救い主を遣わされた神様に心を向けてみてはいかがでしょうか。