2024年1月28日 主日礼拝メッセージ

【主】があなたに求めておられること ミカ書 6:1-8  金田洋介牧師

今週と来週の2回に渡ってミカ書を開きます。預言者ミカが活躍した時期は、ユダのヨタム、アハズ、ヒゼキヤ王の時代(1章1節)、預言者イザヤと同じ時代に遣わされた人物です。ミカという名前はヘブル語で「誰が【主】のようであろうか」という意味。つまり、主のようなお方は他にはいないという意味です。本日は6章に注目します。

主の言葉に耳を傾けなさい~神の告発~ 1~5 節

神様はイスラエルの民に、過去の歴史において「あなた(イスラエル)を思い煩わせただろうか(口語訳:疲れさせた)」と問われます。神様はエジプトの奴隷支配からイスラエルを救出し、指導者を立て、荒野の導き手を備えて下さいました。ある時は、モアブの王バラクがまじない師バラムを用いてイスラエルを呪わせようと企てた時、呪いを祝福に変えて下さいました(民数記22~24 章)。また、シティムでは(約束の地にはいる直前に、イスラエルがとどまったヨルダン川の東の地(ヨシュア2章)。 増水したヨルダン川を神様の奇跡によって越えさせてくださいました。そして、ギルガルでは(ヨルダン川を渡ってすぐ宿営した地)、神様がいかに素晴らしいことをしてくださったかを忘れることがないように十二の石を積み上げ記念としました。それは、神様がしてくださった素晴らしい御業を子孫に伝え、神様を畏れ続けるためです(ヨシュア4章)。神様があらゆる敵から民を救い出してくださったにもかかわらず、民は神様への感謝を忘れ、偶像を熱心に愛し仕え、神の民にふさわしい生活をしませんでした。神様が民を煩わせた(疲れさせた)のではなく、民が神様を煩わせたのです。

【主】があなたに求めておられること 8節

6:8 主はあなたに告げられた。人よ、何が良いことなのか、【主】があなたに何を求めておられるのかを。それは、ただ公正を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。
【主】である神様は何を求めておられるか。それは「ただ公正を行い、誠実を愛し、へりくだって、神と共に歩むこと」だというのです。「公正を行う」とは、神様の基準にしたがって生活すること。神様の御言葉(教え、命令)を人生の土台とすることです。「誠実を愛する」とは、神様が見ておられることを意識しながら、神様と人とに誠実を尽くすことです。周りの反応を恐れずにつ歩みたいものです。そして最後に、「へりくだって、神と共に歩む」とは、神様との対話を持つようにすること、例えば祈りの中で、御言葉を通して、神様と対話するのです。そして、その対話の中で神様の御心を知り、神様の思いを我が思いとして生きる日々を過ごすのです。神様の前にへりくだり、神様の言葉に耳を傾け、神様の御思いに自分の心を向けながら、何が神様の目に良いことなのかを慕い求めること。そして、神様の助けをいただきながら実行していくことです。それが、神様が求めておられる応答です。主があなたに求めておられることを今日、胸に刻んで、この一週間を過ごしてまいりましょう。

今日のお花は、ユーカリ、オリエンタルユリ、アルストロメリア、カーネーション、チューリップです。