「朽ちない資産を受け継ぐ 」 ペテロの第1の手紙1章1節~9節 金田ゆり牧師
ペテロの手紙は、ローマのクリスチャン迫害が始まったころに書かれた、慰めと励ましの手紙です。実は1章には、信仰の継承のための大原則が書かれています。私たちが、自らの信仰のバトンを次の走者に渡し、次なる走者が走っていくところを見届けるために、必要なこととは何でしょうか?
Ⅰ.朽ちない資産を確認する 3節~4節
ペテロはここで、私たちが受け継いだものは何か、確認させています。イエスは私たちに、朽ちない資産を与えてくださいました。「…わたしを信じる者は、いつまでも死なない」(ヨハネによる福音書11章26節)。人の理解を超えるめぐみです。それだけではありません。「天にたくわえてある…資産とあります。神第一の人生を送るとき、イエスは私たちのために、朽ちない資産をたくわえてくださるのです。朽ちない命、朽ちない住まい、朽ちない資産が用意されているのです。
Ⅱ.精錬された金よりはるかに尊い信仰 6節~7節
ペテロはここで、試練の連続であった人々の信仰を誇らしく賞賛しています。金が精錬されていくように、試練のたびに本物の信仰になっていったのだと。信仰の試練は、私たちの信仰が試され、本物の信仰になるためにあるのです。しかも、試練によって試され練られた信仰は、精錬されても朽ち果てる金より、遥かに尊いとペテロは言います。試練の中で保ち続ける信仰を、主に在ってもっと誇ってよいのです。皆さんの信仰は、主の前になんと尊いことでしょう。
Ⅲ.輝きに満ちた喜び 8節~9節
信仰の試練を経て、本物の信仰を持ったクリスチャンたちは、輝きに満ちた喜びを得ます。「 たましいの救い」という言葉は、朽ちない資産を受け継ぐ、という意味でもありますが、もう一つ。信仰を貫いた先に、主が必ず報いてくださる!という確信、これがたましいの救いです。試練は無駄に終わらず、必ず報いがある。この確信は、あなたに輝きに満ちた喜びをもたらすでしょう。
朽ちない資産を受け継いだ事を確認し、与えられている信仰を誇りとし、輝きに満ちた喜びにあふれること。これこそが、信仰継承の大原則なのです。