2018年5月27日主日礼拝メッセージ

「主の御顔を避けたヨナ」 ヨナ書 1章1節~16節  金田洋介牧師

紀元前8世紀頃活躍した預言者ヨナ。神は彼にニネべへの宣教を命じられました。それは、ニネベの人々の罪があまりにも重かったからでした。ところがヨナは「主の前を離れ(神の御顔を避け:新改訳)」(3節)、ニネベに向かわず、タルシシ行きの船に乗り込みます。ヨナが主の前を離れた(命令に背いた)理由は4章で明らかにされますが、いかなる事情があれ、預言者であるヨナが故意に神の御心に背くことは罪です。主なる神は、大風を海の上に起こされ(4節)、ヨナを乗せた船は激しい大風に襲われます。恐れた水夫たちは、それぞれ自分が信じる神に助けを求めます。一方ヨナは、神の御心に背いたことに対する恐れがストレスとなったのか、神の御心に対する反抗的な態度を表すためか、彼は甲板の下で熟睡していました。船長はヨナを起こし、彼が信じる神に助けを求めるように迫りますが、ヨナは祈ろうとはしません。一向におさまらない嵐に恐れた人々は、クジによってこの災いを招いた張本人を探ったところ、はからずもヨナに当たりました。観念したヨナは、自分が信じる天地創造の神の御心に背いたために災いが臨んだことを告白しました。そして、嵐を鎮めるために自分を海に投げ込むよう命じたのです。人々がヨナの言葉通りに彼を海へと投げ込むと、大風は止み、海は静まりました。この一連の出来事を経験した人々は、ヨナが信じる天地創造の神を信じ、礼拝する者になったのです。ヨナの不従順が、結果として異教者を真の神礼拝へと導くことになるとは、ヨナ自身も思いもしなかったことでしょう。ここに万事を益とされる神の業を見ることができます。

主の御顔を避けたヨナ。その選択によって彼自身だけでなく、多くの人々を巻き込む大変な事態へと発展しました。神の御心に対する従順が如何に大切であるかが分かります。イエスも、神の御心(御旨)を行うことの大切さを教えておられます(マタイ7章)。あなたには、主の御顔を避けた(御心に不従順であった)ことが原因で、思わぬ事態に直面した経験はありませんか?神の御心に対して、故意であれ、無意識であれ、無関心であれ、不従順であるならば、思いがけない行き詰まりを経験し、自分だけでなく、他者をも傷つけることになることをヨナの姿から学ぶことができます。主なる神は、あなたが進んで主の御顔を拝し、御声に従うことを願っておられます。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。今週のお花は、ゆり、アルストロメリア、ひまわりです。

礼拝の後、ほぼ毎週愛さん会(美味しく、楽しいランチタイム)があります。
今週のメニューは、カレーライス、夏野菜のピクルス、手作りのアメリカンクッキーの差し入れもありました。料金は大人250円、中学生200円、小学生150円、小学生未満は無料です。初めての方も無料です。