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祈祷会メッセージとお祈りの課題

知恵を頂き、誠実に生きる

力と気品をまとい、ほほえみながら後の日を待つ。知恵をもって口を 開き、その舌には恵みのおしえがある。
箴言31:25-26

箴言の最後の章になりました。この章は、31:1によれば、マサの王レムエルのために、母親が語った知恵の言葉となっています。31:10から31:31までは日本語ではよく分かりませんが、ヘブル語では一纏まりの詩になっているようです。ヘブル語には22のアルファベットがあります。31:10~31は、それぞれの節の始まりの文字が1節はアレフ、2節はベイト…31節はタブ、というようにアルファベット順に並んでいます。この詩の部分を31:1-9の内容と区別することもできますが、31:3には「あなたの力を、女たちに費やしてはいけない。」とありますから、内容的に関連していると見ても良いと思います。

31:1によれば、レムエルは王でした。王は国の規模にもよりますが、平民に比べれば多くの資産を持っています。その資産をどのように使うかは王の気品と賢さによります。自分勝手に浪費すれば、たとえ王であっても破産するでしょう。王が破産すれば、国は平和ではなくなり、国民も苦しくなり、ついには滅びます。この箴言は王の母が、これから王が国の将来を担うためにどうしたらよいのか、熱心に教えている知恵の言葉なのです。横暴にふるまうのではなく、富は貧しい者に分配し、誰かが訴えれば、公正な裁判を開き、さばきを行うことを勧めています。これらの言葉は、王という職業の者へ向けられた知恵の言葉ですが、王ではない人も聞くべき言葉になっています。私たちは王ほどの資産は無いかもしれません。しかしその富をどのように用いているでしょうか。あるいはアルコールに関して、節度をわきまえているでしょうか。王ではなくても、この知恵の言葉は考えさせられます。

その中でも箴言31章は、妻に関する言葉が大半を占めていますので、王に対して、異性に対しての強い勧めがなされていることが分かります。31:10-31は、しっかりした妻とはどういう人だろう?と歌っています。これらの言葉は、31:3の言葉と関連していると考えれば、まず第一義的に「世の中全般の奥様方はこのようになりなさい」という教えではありません。第一義的には「王はこのような妻をめとりなさい」という意味です。男性が失敗しやすい欲は、お金、名声、女性だと言います。王はその全てを欲しいままにできる立場にありました。女性癖の悪い王は人類の歴史でたくさんいたことでしょう。王の母は、レムエルに対してそうなってはいけない。31:30にあるように見せかけの美しさであらゆる女性に手を出すのではなく、ちゃんと一人のしっかりとした妻をめとり、生涯その妻だけを愛し、誠実に生きるようにと教えているのです。つまりこの31:10-31は、まず第一に男性に向けての勧めであると言えます。そして意味を広げて解釈すれば、すべての人にあてはまる教えとなるでしょう。男性であれ、女性であれ、生涯一人の伴侶だけを愛し、誠実に生きるように勧めています。そのような人は自ずと周囲からも理解され、平和に暮らすことができます。これらの言葉は、私たちにはとてもハードルが高いように見えます。しかしその時こそ、箴言全体を貫いているテーマを思い出したいと思います。知恵は神様から与えられるものです。へりくだって神様を信じ、力と気品と知恵を頂きながら、歩みたいと思います。

お祈りの課題
  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 5-6月に初めて来られた方々、久しぶりに来られた方々のために
  • 新生宣教団の働きのために
  • 教団の夏のプログラム(FMTC、修養会、キッズフェスタ)のために
  • 小金井教会のために

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