三月は卒業などの別れの時です。しかし、四月は新たな出会いの時です。
良い人との出会いは人生を豊かにしますが、悪い仲間との出会いは人生を悲惨なものにしてしまいます。私の知り合いのAは、中学の時にお父さんを亡くし、母親に育てられました。彼の母は生活を支えるために必死で働きましたが、そのために子どもの生活まで目が届きませんでした。Aは寂しさのため、夜遅くまで遊び歩くようになり、悪い仲間と付き合うようになっていきました。彼が高校に入学したとき、一人の英語の先生との出会いがありました。その先生は彼のことを心配し、色々と面倒を見てくれたそうです。そのこともあって彼は英語が好きになり、英語だけは一生懸命勉強しました。その後、彼は上智大学に合格し新しい人間関係が始まりました。その大学でクリスチャンの先輩と出会い、教会にも通うようになりました。その後、彼は洗礼を受けクリスチャンになりました。彼は今でもよく言います。あの時、英語の先生に出会ってなかったら、自分の人生は悲惨な人生になっていたと。
新約聖書のマタイの福音書を書いたマタイと言う人は、取税人と言う仕事をしていました。取税人とは、ユダヤ人から税金を集めローマ政府に納める仕事です。ユダヤ人たちは同じユダヤ人から税金を取りローマ政府に納める取税人を売国奴として嫌いました。取税人はユダヤ人社会の中で疎外された存在でした。しかし、取税人はユダヤ人から不正に税金を集め私腹を肥やしていました。それゆえ、取税人は大きな家に住み贅沢な生活をすることができました。そんなマタイにイエス様が「わたしについて来なさい。」と声を掛けました。するとマタイは取税人という仕事を捨ててイエスに従いました。マタイはイエスの弟子となり、イエスの生涯、新約聖書のマタイの福音書を書き上げたのです。彼がイエスと出会わなかったら、彼は生涯、取税人として人々に嫌われ、孤独な人生を送ったことでしょう。神との出会いはこのように私たちの人生を変える出会いです。あなたも是非一度教会に足を運んでみませんか。思いもよらない出会いがあるかもしれません。教会はどなたでも訪れることができます。