絵本「たいせつなきみ」から大人が学ぶこと

前回、「たいせつなきみ」という絵本を紹介しました。しかし、この絵本は、子どもだけではなく、大人である私たちにも大切なことを教えています。今日は、そのことを少し考えてみたいとおもいます。

1、お星さまシールとだめじるしシールについて

ウイミックスと言う木のこびとたちは、互いに、お星さまシールとだめじるしシールをくっつけあっていました。良い所があるとお星さまシールが付けられ、見栄えの悪い所やぶきっちょなウイミックスにはだめじるしシールがはられました。これは、私たちが他人に対してそのような評価を行い、また、自分に対しても他人の評価が気になることを表しています。私たちは、他者の評価によって自分の評価を高め、また、ある時は自己を低く評価してしまいます。自己卑下、自己評価の低い人、自己肯定感の低い人はその傾向にあり、自分を正しく評価して、そのままの自分を受け入れることができません。この絵本に登場するウイミックスのパンチネロはだめじるしシールばかりをはられてしまう、だめだめウイミックスです。実は、このパンチネロこそ私たちの姿を表しています。私たちは人の意見や評価を気にして、本来の自分ではない自分の姿で生きています。

2、エリとの出会い

ある時、パンチネロは、何のシールも付いていない少女ルシアに出会いました。パンチネロはどうして彼女には何のシールも付いていないのかをたずねました。すると彼女はウイミックスの創作者エリに会いに行くことをすすめました。このエリは聖書の創り主神様を表しています。パンチネロは自分を作ってくれた創作者のエリに出会い、自分がどんなにぶかっこうなウイミックスでも、エリにとって、たいせつな存在であることを知りました。最後に、パンチネロがエリの家を出る時、パンチネロに付けられただめじるしシールが一つおちました。人は百人いれば百の意見と評価があります。私たちがそのすべてを気にしていたら、本来の自分を失ってしまいます。しかし、私たちに命を与えてくださった神様は、聖書の中で私たちを高価で尊い存在と評価しています。たとえ、私たちがどんなに罪を犯し、悪いことをしても神様の私たちに対する愛は変わりません。神様は無条件で私たちを愛し受け入れてくださいます。私たちは、私たちを無条件で愛してくださる、神様と出会うことによって、本当の自分と向き合って生きることができるのです。「たいせつなきみ」の作者はパンチネロを通してそのことを私たちに教えているのです。