2019年3月3日 主日礼拝メッセージ

「どこまでも愛し通される神」 ホセア書 2章2節~23節 金田洋介牧師

2章は、神様に背いて偶像崇拝に染まっていったイスラエルの姿と、ホセアを裏切ったゴメルの姿が重ねられています。ホセアは実体験を通して神様の悲しみと嘆きを知り、神様の御言葉を伝えました。

Ⅰ.裁きの宣告 1~5節

バアルは強靭さと、肥沃、農耕の神とされ、すべての恵みはこのバアルの神から与えられるのだと信じられていました。イスラエルの民も惑わされ、すべての源である天地創造の神様を捨て、バアルを信仰するようになったのです。まるで、夫ホセアを捨てて愛人を追って出て行ったゴメルのように、イスラエルの民は偽りの神を慕ったのです。神様はこの罪を裁かれると宣告しました(3節)。

Ⅱ.裁きからの回復  6~15節

ここでもゴメルの姿をイスラエルの姿に重ねています。神様はバアルに頼るイスラエルの民から、全ての喜び楽しみと主に対する祭り、何もかも取り去られるというのです(9節~)。 それは、民を悔い改めに導くためでした。神様は、民自ら神様との関係を放棄したにもかかわらず、憐れみの手を伸ばされたのです。神様が優しくイスラエルに語りかけ、災いから望みの道へと導かれるというのです。

Ⅲ.神の憐れみと赦しの大きさ 16~23節

神様とイスラエルの関係が、完全に回復される日が来ることを預言しています。イスラエルはバアルを呼ぶことをやめ(16節)、神様を真の夫として永遠の契りを結びます(18~20節)。憐れまれるはずもないイスラエルに対して、「あなたはわたしの民」と御声を掛けてくださるのです(23節)。

ゴメルの姿に重ねられているイスラエル。彼らと神様との関係は、もはや修復不可能な絶望的な状態でした。それにもかかわらず、神様はイスラエルを憐み、関係の回復を宣言されました。ホセアはゴメルとの関係を通し、神様の悲しみを悟ると同時に、人間的には到底考えられない神様の愛の深さに驚きながら、宣べ伝えたことでしょう。私たちが今あるのは、この神様の愛と憐れみによる以外ありません。改めて神様の憐れみと赦しの深さを覚え、神様の愛に応答しましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。今週のお花は、コデマリ、スカシユリ、トルコキキョウ、カーネーション、スイートピーです。