「パウロの勧め~召しにふさわしく歩みなさい~」 エペソ人への手紙4章1~6節 金田洋介牧師
エペソ人への手紙4章以降は、神に召されたものがいかに歩むべきかが語られています。私たちは神に出会うまでは自分の思うままに歩んでいましたが、神に召され、神の家族の一員となりました。召された者として歩むとはどのような歩みでしょうか。
1.謙遜と柔和の限りを尽くす 2節
2節「謙遜と柔和の限りを尽くし」。謙遜とは、神の前に自分は誇るものなど何もない人間だと認めることです。柔和とは、イライラするような状況でも自らを治める自制と言えるでしょう。批判や恥を受けても、私は神の前には恥を受けるべき存在なのだと、自らを低くすることが謙遜と柔和の限りを尽くすことなのです。
2.寛容を示す
寛容とは、馬の合わない人を受け入れることと言えるでしょう。全く違う価値観の人々との違いを認め、理解をしようと努め、時に尊敬し、そこから学ぼうとする。これが寛容と言えるでしょう。
3.忍耐の愛
謙遜も柔和も寛容も、愛から生まれるものです。愛は忍耐が伴います。しかし人の愛には限界があります。神の愛を知り、受け取って初めて、謙遜と柔和と寛容の道を歩みだせるのです。
4.平和の絆を結ぶ 3節
私たちは神と敵対している存在でしたが、イエスの十字架と復活によって神との和解が与えられ、平和を得ました。神との平和を得た私たちは、人との平和を結ぶようになるのです。世に遣わされたとき、それが難しく感じることはあるでしょう。聖霊のお力だけが、平和を可能にしてくださいます。
4~6節。私たちは聖徒同士の愛の交わりを通して愛することを学び、知り、体験します。信仰は一つ、バプテスマは一つ…同じ主を信じた私たちに、聖霊は同じように臨まれます。自分の力に頼ってはいけません。どこまでも主を信頼しなさい。主が必ず、あなたを召しにふさわしく整えて下さいます。