2020年8月16日 主日礼拝メッセージ

「嘆くエリヤと見守る神」第一列王記19章1~7節  金田洋介牧師

 三年半降らなかった雨が降り、イスラエルの神、主の栄光が現わされました。イスラエルの信仰復興は目の前です。ところが、最後の砦が立ちはだかります。

Ⅰ.逃げるエリヤ

アハブから一連の出来事を聞いた妻のイゼベルは怒り狂い、エリヤ抹殺を決意します(1節)。彼女は回心するどころか、ますます罪を重ねるのでした。一方、イゼベルの脅しを聞いたエリヤは、大慌てで逃げ出します。恐れの思いに支配されて心が折れてしまったのです。これまで「イスラエルの神、主は生きておられる!」と宣言していたエリヤも、イゼベルの前では宣言できません。

Ⅱ.嘆くエリヤ

エリヤは「主よ、もう十分です」と嘆きます。信仰を奮い立たせることができないほど疲れ果ててしまったのです。アハブもイゼベルも、そしてイスラエルも何も変わらない。その上、命まで狙われる始末。全てが振り出しに戻ってしまったかのような状況に、エリヤが嘆くのも無理はありません。疲れ果て、燃え尽きてしまったエリヤは、「自分の命を取ってください」と神に嘆いたのでした。

Ⅲ.見守る神

荒野に逃れたエリヤはエニシダの木の下で休みます。するとそこに御使いが現れ、彼にパンと水を与えます。彼は食べて飲み、また眠りました。しばらくすると、再び御使いがエリヤに現れ、「旅はまだ長いのだから」と、やるべき使命があることを明らかにしました。疲れ果てたエリヤに寄り添うみ使いの姿に、優しく見守る神のお姿が見えるようです。エリヤは立ち上がり、歩き出します。

弱り果てたエリヤ、そのエリヤに寄り添い、見守られた神のお姿を見ました。神はエリヤを見守られたように、あなたを見守って下さるお方です。日々の歩みに疲れ、弱り果てた時には、神の前に逃れ、心の内を正直に告白する者でありたいのです。神はあなたを休ませ、「旅はまだ長いのだから」と励まし、起こすべき行動と、進むべき道を示して下さいます。エリヤの全てを受け止め、寄り添って下さった神を信頼し、全てをお任せしようではありませんか。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ユーカリ、ゆり、トルコキキョウです。