2020年8月30日 主日礼拝メッセージ

「逆風の中で試される信仰」マタイの福音書 14章22~33節  金田洋介牧師

「五千人の給食」の奇跡を行なわれたイエス。その後すぐ、イエスは弟子たちを舟で対岸へと向かわせ、ご自分は祈るために山に登られました。一方、弟子たちの舟は逆風に阻まれ、漕ぎあぐねていました。

Ⅰ.逆風の中で悩む弟子たち~試練や困難という逆風~

強く吹く逆風に、弟子たちは悩まされました。私たちの人生は、よく大海原に漕ぎ出していく舟に例えられます。順風満帆の時もあれば、凪で全く進まないような人生の停滞期、無気力を経験し、激しい大風、大波に本当される人生の嵐を経験します。激しい逆風に悩まされる弟子たちのように、「試練や困難という逆風」に悩まされますが、その時こそ私たちの信仰が試されているのです。

Ⅱ.暗闇の中、弟子たちに御声をかけるイエス~罪の暗闇という逆風~

夜明け前の暗闇の中、湖の上を歩いて弟子たちに近付かれたイエスを、「幽霊だ」と恐れ怯える弟子たち。「暗闇」がイエスを見えなくさせ、彼らを恐怖へと追いやったのです。まるで「罪の闇」に支配され、イエスを見失っている私たちのようです。イエスは「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われました。たとえ、罪の暗闇に陥ってしまったとしても、救い主イエスの御声はあなたに届き、そして御子イエスの血があなたの罪をきよめるのです。

Ⅲ.逆風の中で試される信仰~疑いの逆風に打ち勝つ秘訣~

ペテロはイエスからお言葉をいただき、湖の上を歩いてイエスの許へ進んで行きました(28-29節)。ところが、イエスから目を離し、強風を見た瞬間、恐れが彼を支配し、溺れてしまったのです。ペテロは「主よ、助けて下さい」と叫ぶと、イエスはすぐに彼を掴み「なぜ、疑ったのか」と言われました。そして二人が舟に乗りると風は止み、弟子たちはイエスを「神の子」と告白して礼拝したのです。信仰を妨げる「疑いの逆風」に勝利する秘訣は、イエスに「助けを求め」、イエスに「あなたの人生の舟に乗っていただく」こと。試練や困難、罪の暗闇、疑いの逆風が襲ってきますが、恐れるには及びません。共におられる主を信じ信頼しましょう。あなたは必ず、御名を崇めることになるのですから(詩篇50:15)。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ユーカリ、トルコキキョウ、リンドウです。