2020年12月27日 主日礼拝メッセージ

「主を喜ぶことは力」 ネヘミヤ記8章1~12節 金田洋介牧師

 イスラエルの民はバビロンから帰還こそしましたが、国も、王も、自治権も、神の民としてのアイデンティティも、何もかも失っていました。そのような中で、神殿や城壁が再建されたのはまさに奇跡の出来事で、神の偉大な力以外の何ものでもありませんでした。神の力を体験した民の信仰の目は、次第に開かれ始めたのです。イスラエルの民のその後の姿に注目しましょう。

Ⅰ.神の御言葉を聴くイスラエルの民

神の言葉に飢え渇いていたイスラエルの民は、モーセの律法に一生懸命耳を傾けました。御言葉を聞いた民は、神の祝福を失った原因が神に背き続けた罪にあったこと、国の滅亡もバビロン捕囚も、全て神が告げられた通りになったことを知り、嘆き悲しみました。すると、律法学者であり祭司であるエズラは、嘆き悲しむ民に向かって「悲しんではならない。【主】を喜ぶことは、あなたがたの力だからだ。」と語りました。

Ⅱ.主を喜ぶとは?また力とは?

確かにイスラエルの民は神に背き、大きな罪を犯しました。神の言葉の通りに民は裁かれました。しかし、滅亡から70年後、神は約束通りに民を捕囚から帰還させ、破壊された神殿と城壁が再建されたのです。エズラが語った主を喜ぶとは、「この愛と憐れみに満ちた神がイスラエルの神であること、このお方があなたがたの力(避け所、守る力)となって下さることを喜びなさい」と教えたのです。

2020年は困難の多かった年でした。しかし、イスラエルに真実を尽くし、愛と憐れみを注がれた神はあなたの神です。もし、あなたが神の言葉に心を開いて耳を傾け、あなたを救うためにイエスを十字架に死なせてまで愛して下さったことを信じ、心から喜ぶなら、神はあなたの力(避け所、守る力)となって下さるのです。そして、イスラエルの民が体験したように、神の御言葉に従う喜びに満たして下さるのです。主の御守りに感謝し、期待を持って新年を迎えましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、イトスギ、グロリオサ、ユリ、アンスリウムです。