「苦難の先にある計画」 金田ゆり牧師
出エジプト記2章1~10節、ヘブル人への手紙11章23節
モーセの生まれた時代、ファラオは、ヘブル人の男の子はナイル川に投げ込むようにと恐ろしい命令を下していました。危機的状況の中、生まれたモーセを救ったのは両親の信仰でした。彼らは、いかにして危機を乗り越えたのか。神はどのように彼らに応えて下さったのでしょうか。
①神のみを畏れ、従う信仰
この時代に結婚をする事自体、信仰が必要でした。妊娠出産はさらなるチャレンジでした。そして、彼らは生まれた男の子を隠したのです。ファラオの命に背く大きな挑戦でした。ヘブル11章23節を見ましょう。彼らはファラオの命を恐れませんでした。神のみを畏れ、御言葉に聴き従う信仰を持っていたのです。ですから、するべきことはわかっていました。ファラオの悪い命令には従いませんでした。
②神に全く委ねる信仰
しかし、生まれて三か月、遂に赤ちゃんを隠し切れなくなりました。追い込まれました。彼らはカゴを加工し水が入らないようにして、その中に我が子を入れ、ナイルの葦の茂みに置いたのでした。神の御手に全てを委ねたのです。彼らは、我が子のかわいいのを見、確かに神はこの子と共にいると直感していました。神は共におられる、そう直感できる、小さくも確かなしるしを、神は彼らに与えておられたのです。あなたにも、このような小さな確かなしるしを見せて下さっているはずです。見逃してはいけない。偶然と思ってもいけない。神は、確かにあなたと共におられるのです。
③苦難の先にある、神の計画
両親が神のみを畏れ、聴き従い、委ねた結果、驚くべき展開が待っていました。我が子はファラオの娘に拾われ、彼女の子となり、モーセと名付けられたのです。このモーセが、のちにイスラエルを出エジプトに導く大指導者になるのです。苦難は苦難だけで終わりません。神を畏れ、従い、委ねるとき、苦難の先に神の偉大な計画が待っているのです。あなたが、神の計画の一部を担っていることを信じますか。私たちが、神の偉大な計画を見させていただき、その中を共に歩むことができますように。