「ナアマンの癒し」Ⅱ列王記5章1~14節 金田洋介牧師
有名な、ナアマン将軍が登場します。彼はアラムの軍隊長でした。王からの信頼も厚く、アラムの勇士と称された彼でしたが、大きな悩みがありました。ツァラアトに冒されていたのです。深刻な、重い皮膚病でした。結論を言うと、彼は癒されます。ナアマンの癒しを通して、神の御力を体験するプロセスを見ていきましょう。
①あらゆる状況に神の御力は現れると「信じる」
神の御力は、あらゆるところに現れます。何気ない日常のあらゆる場面、こんな事は無理ではないかと諦めたくなるような場面にさえ現れるのです。神が造られたこの世界に、神の御力が及ばないところは無いのです。異邦人のナアマンにさえ、その御力は及びました。あなたにも、あなたが祈っている人にも、神の御力は現れるのです。
②神のプランがあることを覚えて「委ねる」
神の方法とプランがあることを心に留めましょう。ナアマンは期待しながらエリシャの処へと向かいますが、エリシャの予想外の対応と癒し(治療)の方法に、彼は怒りと不満を露わにします(11~12節)。勝手に思い描き、思い通りにならなければ腹を立て、失望する彼の姿は、私達も同じではないでしょうか。そして、ナアマンの一番の問題は、彼の考えとプランが神の御力を体験することを妨げる危険があったということです。このまま帰っていたら、彼のツァラアトは癒されなかったのです。神は、御力を現すために、プランを用意されています。その神のプランに、自分の思いが一致しないことがあります。しかし、神の思いとプランに委ねることが大切です。
③神の御言葉に「従う」
怒り心頭のナアマンに部下は進言します(13節)。彼は部下の言葉を聞いて、従うことにしました。神が部下を通して従えるように導かれたのです。この後、ナアマンのツァラアトは癒されました(14節)。神は、私達が神の御言葉を信じて従えるように導いてくださるお方です。御言葉を信じて従う時、神の御力は体験できるのです。
この後、彼は神の御力を体験したことによって、まことの神を礼拝する者になります。神は彼をただ癒されて終わりはなされなかったのです。神を信じなかった者が神を崇め、礼拝する者となる。それこそが、大いなる神の御力なのです。皆さん一人ひとりが神を信じ、神のプランに委ね、御言葉に従うことによって、神の御力を体験させていただくことができますように。神を崇め、礼拝する者となりますように。