「アブラハムの旅立ち」創世記12 章1~ 9節 金田洋介牧師
1節はアブラハムが神に呼び出された重要なシーンです。彼が神の言葉に従い旅立って行く過程から、メッセージをいただきましょう。
Ⅰ.神に呼ばれていたアブラハム
前章(11:31)にアブラハムはウルからカナンの地に向けて出発したとあります。彼はウルにいた時からすでに神に呼ばれていたのですが、ハランの町に留まってしまったのです。しかし、神は再びアブラハムを呼ばれたのです。神はご自身の計画を諦めるようなお方ではありません。それはあなたに対する計画においても同様です。
Ⅱ.神のご計画を知ったアブラハム
ハランで多くを得たアブラハムでしたが、神の祝福の計画は壮大なものでした。その計画は彼のみならず、彼を通して地のすべての人々が祝福されるという驚くべき計画でした(2~3節)。同様に、神は私たち一人一人に祝福の計画を持っておられます。神があなたの為に計画された祝福にあなたが与ることができようにと強く願っておられるのです。
Ⅲ.神の呼びかけに応答したアブラハム
まず、神の呼びかけとは何でしょうか。神が直接語られること、神に心を促される (心に働きかけられる)ことです。神の促しに対しアブラハムは「神の示された地に行く」という応答をしました。あなたは神の促しに気付いていますか?神はあなたの日々の生活の中に臨み、あなたを具体的な行動へと促すことができるのです。素直に応答したいものです。
Ⅳ.共におられる神を体験したアブラハム
アブラハムは旅立って行きましたが、神が示された地で何が待っているのか、神の祝福がどのように実現するのか全く知りません。内心、不安があったと思います。神は、まるでアブラハムを安心させるかのようにご自身を現し、約束の言葉を掛けて下さいました(5~8節)。彼は祭壇を築き、礼拝をささげます。これは、神が自分と共におられること、神の約束は確かなものであると、確信したからでした。この後、彼はさらに神を体験します。
アブラハムが神の呼びかけに、促し(働きかけ)に従ったことによって、彼の人生が変えられ、祝福に与ったことを覚えましょう。そして、あなたも神の呼びかけに応答し、神があなたために計画された祝福に与る者とされようではありませんか。