2021年5月9日 サンクスデー礼拝式

「祝福が伴う神のことば」出エジプト記20 章12節 金田洋介牧師

 

「あなたの父と母を敬え」は十戒の後半、人との関係における教えの最初の教えです。親子関係こそが人と人との関係において土台となるものだという事です。ですから、この言葉は単に親のことだけを指すのではなく、両親をはじめとする他の人々にも及ぶ、大切な言葉なのです。そして、神の言葉に進んで従うならば、必ず祝福があると約束されています。神は私たちに対して多くの祝福の計画を持っておられます。神はその祝福の一つを「父と母を敬う」ことを通して与えようとされているのです。

ところが、現実は簡単ではありません。敬い難い親、子に悪影響を与える親がいます。その一方で、親に激しく反抗する子もいます。神が望まれる麗しい親子関係とは程遠い現実を見聞きします。聖書には子育てに悪戦苦闘する親や、親を悲しませる子の姿を隠さず記しています。もしかしら、イスラエルの民たちの親子関係も似たようなものだったかもしれません。しかし、神は全ての民をエジプトから脱出させ、紅海を渡らせ、荒野では水やマナを与えて養われました。イエスも言っておられます。「父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです…」と。神は常に真実を尽くして下さるお方。イエスを犠牲にしてまで救って下さったお方です。あなたも、あなたの親や子どもも、そして、あなたが関わる一人一人も同様に、神の愛、神の憐み、神の救いの対象なのです。

もしかしたら、神とあなたとの間にしか分からない多くの痛みや傷があるかもしれません。しかし神は、あなたの傷口を広げるためにこの言葉を与えられたのではありません。あなたの傷が癒され、和解し、穏やかな心で父や母と言葉を交わすことができるようになるためです。あなたも、あなたの人間関係も、真実な神の愛の中にあるのですから、「あなたの父と母を敬え」との言葉を実行してみませんか。この神の御言葉は祝福が伴う言葉ですから、祝福への招きの言葉でもあるのです。共に神の祝福に与ろうではありませんか。「あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである。」この神の御言葉が、あなたにとってかけがえのない言葉となりますように。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ユリ、グラジオラス、オルレア、ギガンチュームです。