2021年7月4日 主日礼拝メッセージ

わたしは全能の神~わたしの前を歩み、全き者となれ~」創世記17章1~8節 金田洋介牧師

 

イシュマエルの誕生時、アブラハムは86歳(16章)。17章に入ると13年が経過し、99歳になったアブラハムに神は現れ、語りかけられました。この13年間、彼に何もお語りになられなかった神の御言葉に注目しましょう。

.アブラハムに「わたしは全能の神である」と言われた神

神がみ声をかけられた時のアブラハムの状況、状態、心情に注目しましょう。状況…依然アブラハムとサラには子どもは生まれていません。状態…高齢のアブラハム(99歳)とサラ(89歳)。もはや、人間の力や常識では、子を得るには不可能です。心情…13年間の神の沈黙に自分の不信仰を嘆き、後悔し、また、祝福の契約も失われたのでは?と不安だったと思うのです。しかし、神は沈黙を破り「わたしは全能の神である」と御声をかけられました。これは、アブラハムの状況、状態、心情に関係なく、神が全てを解決されるということです。そして、神が約束された契約も有効であることが、彼らの改名と割礼の制定によって証明されました。アブラハムは安堵したに違いありません。

.「わたしの前に歩む」とは?「全き者となる」とは?

続いて神は「あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ」と言われました。「わたしの前に」とは「神の御顔の前を」ということでしょう。つまり、いつも共におられる神のまなざしを常に意識して生きるように言われたのです。

次に、「全き者であれ」とは、「完全な人間になれ」というのではなく、神を畏れつつ歩み、神の御言葉に信じ従い、常に神との関係が正しい関係にあるよう求めて生きる者のことです。アブラハムは神の御言葉に信頼できなかったことによって、試みの13年間を過ごしました。しかし、沈黙を破られた神は言われました。「わたしは全能の神である」と!「わたしにできないことはない。あなたを変えることも、あなたの祝福の約束を回復することもできる。だから、わたしの前を歩み、全き者となれ。常にわたしが見ていることを覚え、わたしとの正しい関係を築き続け、わたしの言葉を信じ、従って生きなさい。」そう言われたのでした。

「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。」と神はあなたに言っておられます。あなたが常に神を畏れ、神のみ前を歩むことができますように。いつも平安、感謝の日々を歩めますように。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、トルコキキョウ、ユリ、デルフィニュウム、マトリカリアです。