2021年10月24日 主日礼拝メッセージ

「パウロの確信」ピリピ人への手紙1章1~6節 金田洋介牧師

 

この手紙はピリピのキリスト者たち宛ての手紙です。書き出しの言葉を読むと、パウロとピリピの人々との深く親しい繋がりが伺えます。本日は6節を中心に見ましょう。

ピリピで始まった良い働き

1:6 あなたがたの間で良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。

ここでパウロが言っている「良い働き」とは、何よりもまずピリピにおいて救われる魂が起こされたことでしょう。パウロ一行による第二次伝道旅行の際に救われたピリピのキリスト者たち(使徒16章)が礎となり、のちに教会が誕生します。そして、そこに集うキリスト者たちがパウロの伝道活動をサポートしたのです。このような素晴らしい出来事は、私たちの間にも起こることを覚えたいのです。

熊本真愛教会で始まった良い働き

真愛教会は来年、創立40周年を迎えます。真愛教会もピリピの教会の様にゼロからスタートしました。神様によって遣わされた丸山先生ご一家を通して開拓伝道が始まり、神様の導きによって一人、また一人と救われる方が起こされました。その後、長尾先生、私金田が遣わされ、今では70名を超える群れとなりました。そして世代は第一世代から、第二、第三世代へと信仰が継承されようとしています。この良き働きを始められた方は、パウロが6節で語っているように神様ご自身であり、さらに、イエス様の御再臨されるその日までに、この真愛教会を通して始められた宣教、委ねられた使命、役割を完成して下さるのです。

救われた私たちの内に始まった良い働き

最後に、神様が始めて下さった良き働きは、教会だけでなく私たちの内に起こされることを覚えたいのです。イエス様を救い主と信じた人はみな、イエス様に似た者になると聖書は約束しています。神様を愛し、神様の御言葉を愛し、御言葉に生きる者。隣人を愛し、受け入れ、寄り添い、人々に福音を伝える者とされていくのです。さらには、イエス様と同じ栄光の御姿に変えられると約束されています。けれども、「私の内にそんなことが起こるのだろうか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか思い巡らしていただきたい。神様があなたの内に始められた良い働きが必ずあるはずです。御言葉に押し出されて始めたことはありませんか?伝道、デボーション、愛を与える (親切、善意による) 行動、とりなしの祈り…、それらは全て神様が始めて下さった素晴らしい働きです。必ず、神様が完成して(完遂できるように)下さいます。時にはくじけそうになるかもしれませんが、パウロをとおして私たちに与えて下さった神様の約束の言葉は真実です。私たちに教会に、私たちの内に良い働きを始めた下さった神様を信じ、忍耐と期待を持って共に歩んで参りましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ハイビスカス(枝)、グロリオーサ、オリエンタルユリです。