「キリストの福音にふさわしく」ピリピ人への手紙1章27~30節 金田洋介牧師
パウロは「キリストの福音にふさわしく生活しなさい」を勧めています。それはすなわち、「キリストによってもたらされた福音に与った者として、それにふさわしい生活をしなさい」ということです。
①イエスによってもたらされた命を握って生きる生活
福音にふさわしい生活とは、イエスを信じたことによってもたらされた、イエスと共に生きる新しい命とイエスと共に永遠に生きる命を握り、イエスの十字架と復活を証して生きることです。そして、天での報いを信じ期待しながら、主の証人として日々を過ごすことです。
②イエスによって現わされた神の愛に根ざした生活
次に、イエスの命によって現わされた神の愛に根ざした生活、つまり、神の愛、イエスの愛に応える生活をすることと言えます。この愛に応える生活は様々です。神に愛されている者として隣り人を愛するということの他に、神への愛を毎週の礼拝で表し、常に感謝し、神と祈り交わるなど、イエス在っての私であることを自覚し、日々を過ごそうとするならおのずとそのように生きるようになるのです。また、「自分にとってイエスの愛に応える生活は何だろう」と思い巡らし、神様に祈り求める生活もまた、福音にふさわしく生活すると言えるでしょう。
③イエスによって私たちの王となられた神を心に迎えて生活する
福音という言葉の元々の意味は、戦いにおける勝利を告げる知らせのことだそうです。では、聖書は福音をどう教えているのでしょうか。それは「神が私たちに何をして下さったか」ということに重きを置きます。イザヤ52:7~8より、「神が王となられた」これが福音なのです。「神が王として私たちの中心となられる」ということです。これはイエス・キリストを通して成就しました。イエスは十字架と復活を通して、罪の力、悪の力、死の力から勝利した。この勝利の知らせが福音なのです。私たちがこの福音を聞き、イエスを信じる時に、罪の力、悪の力、死の力による恐れから解放され、新しい生活がスタートするのです。
あなたにとってキリストの福音にふさわしく生活するとはどのような生活でしょうか。是非、神の御前に心を静め、「神様、私にとってキリストの福音にふさわしく生活するとはどのような生活、生き方でしょうか」と祈り求めてはいかがでしょうか。王であられる神(イエス)が私たちの内に生きていて下さいます。日々イエスと御言葉の前に出る生活を歩もうではありませんか。そして、王なるイエスに相談しながら生きるのです。この素晴らしい王は、私たちの為に命を捨ててまで愛し、救って下さった程のお方です。イエスを心から信頼して、福音にふさわしい歩みをイエスと共に過ごしましょう。