「聖霊を受けよ」使徒の働き2章1~4節、ヨハネの福音書20章21~22節 金田洋介牧師
今年もペンテコステ礼拝をささげることができ感謝です。ペンテコステは、クリスマス、イースターとともに世界中で祝われる記念すべき日です。
Ⅰ.ペンテコステの出来事
弟子たちは、「父の約束を待ちなさい」(使徒1:4)とのイエスの言葉に従い、父なる神の約束である聖霊を求め、心を合わせて祈り始めました。そして時は五旬節、イエスが昇天されてから十日後のこと、突然激しい風が吹いたような音が天から起こり、彼らが集まっていた家一杯に響き渡りました。すると、炎のような舌が分かれて現れ、一人一人の上にとどまった瞬間、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに色々の他国の言葉で語りだしたのです。この出来事以降、弟子たちは主イエスの復活の証人として世界中に出て行きます。そして、他国の言葉で語りだした現象が象徴しているように、あらゆる言葉でイエスの十字架と復活が伝えられ、今日に至っています。
Ⅱ.聖霊は助け主、真理の御霊
イエスは弟子たちに、聖霊は助け主(ヨハネ14:16)であり、真理の霊(同15:26)であると教えました。聖霊は私たちの信仰を守り、励まし、助けて下さるお方です。そして聖霊の力が働く時、私たちは神の御言葉に目が開かれ、神の御心を知ることができるのです。聖霊は、このような素晴らしい助けと解き明かしを与えて下さるのです。私たちの信仰の成長のため、健全な信仰を保つため、何より神の御心を行うために、聖霊の力と助けが必要なのです。
Ⅲ.聖霊を受けよ
十字架の死から復活されたイエスが「聖霊を受けなさい」と弟子たちに言われたように(ヨハネ20:22)、イエスは今を生きる私たちにも聖霊を求めるように迫っておられます。弟子たちは、約束の聖霊が降られるまで、ひたすら祈り求め続けました。この祈りの原動力は、霊的な渇き。すなわち「義への渇き」です。イエスは、「渇いている者は、わたしの元に来て飲みなさい」(ヨハネ7:37)と言われました。言い表せぬ深い呻き、渇きを満たせるのは聖霊だけです。『天の父はご自分に求める者たちに聖霊を与えてくださいます。』(ルカ1113)。心から切に聖霊(聖霊のバプテスマ)を求めるなら与えられるのです。これを教会の一部の人達の話だと思わず、積極的に求めようではありませんか。聖霊を受ける時、あなたと神との関係の在り方、人との関係の在り方、日常生活の在り方が、根本から変えられます。これまで味わったことのない、喜びと感謝、信仰の確信を実感するでしょう。心から聖霊を求め、聖霊の支配(聖霊が全生活に介入されること)に委ねるのです。共に、聖霊に与り、聖霊によって歩む者とならせていただきましょう。