2022年6月12日 主日礼拝メッセージ

「天の会議」  ヨブ記1章1~22節        金田ゆり牧師

私たちは、ヨブと形が違えど共通して人生の中で経験することがことがあります。それは、自分の人生の中で起こる様々な疑問に、答えを得ることができないという経験です。なぜこんなことが起こったのか。その答えを知りたいのに見いだせない苦しみ。これがヨブの苦しみでした。しかし、地上での災難だけに目を留めず、天において何が起こっていたのか目を留めるとき、神様からの希望と、愛のメッセージを受け取ることができます。

  • 神を畏れるヨブ 1~5節

ヨブは誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れ悪から遠ざかっている人でした。聖書の最上級の評価と言えます。彼がこのように歩んだのは、神を愛し敬うと同時に、災いを遠ざけたかったからでした。罪を犯したら、神の裁きがあると思っていたからです。それなのに、この後、彼はとんでもない災難に見舞われてしまいます。…正しく生きても災難が在るなら、罪を犯しても一緒だ、と思わないでください。42章で彼に起こる大逆転劇は、彼が神を恐れていたからこその結末なのです(ガラテヤ6章9節)。

  • 理不尽なサタン 6~19節

同時進行で、天ではなんと、神の会議が行われていました。この会議の中にサタンもいたというのです。黙示録12章10節をご覧ください。サタンは私たちをくまなく調べ、私たちを滅ぼそうと神に訴え続ける告発者なのです。ヨブは所有物を祝福されたから神を畏れるのだ、神を畏れる動機があるのだ、と訴えたのです。この後、訴え出たサタンからの故なき理不尽な災いが、ヨブを襲いました。私たちが遭う試練がすべてサタンからのものではありませんが、すべての試練にサタンは働きます。あなたの神様への信頼を失わせるためです。

  • 天の会議を知らないヨブ 20~22節、中心聖句12節

恐ろしい災難が降りかかった時も、ヨブは神の前に誠実で在り続けました。ヨブの信仰は素晴らしい、しかし、何とか持ちこたえたと言ったほうが正しいのです。天の会議を知らないヨブは、悲しみと苦しみのどん底に追いやられました。神は、なぜこの試練を許されたのか。一つだけわかること。神は、ヨブが迎える回復と祝福の結末を決めておられたからです。絶対的な神の主権で定められた祝福という結末です。人生の疑問に答えを見いだせないとき、あなたの為に開かれている天の会議に心を留めてください。あなたは、その内容を知ることはできない。しかし、知らないというところに、神への信仰と信頼が必要になるのです。あなたに用意されているのは、永遠に至る祝福です。これだけが、あなたにわかることです。サタンは主の前から出て行き働きますが、神の主権にあるご計画を変えることは決して出来ないのです!

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、アレカヤシ、グロリオサ、ユリ、アジサイ、グラジオラスです。