2022年12月18日 第四アドベント礼拝メッセージ

「カナでの栄光」ヨハネの福音書 2章1~12節  金田ゆり牧師 

ヨハネの福音書2章は、イエスが誕生されて約30年後の出来事が記されています。カナで婚礼に招かれたイエスと弟子たち、裏方にいた母マリア。30歳になられ公生涯に入られたイエス様と母マリアとのやり取り、その中で現わされたイエスの栄光を見ましょう。

  • 母と子から神と人の関係に 3~4節

婚礼でトラブルが起きました。招待客をもてなすための、ぶどう酒がなくなったのです。花婿とその家族の信頼が失墜する、大変な失態でした。マリアは息子であるイエスに「ぶどう酒がありません」と頼ります。しかし、イエスは「女の方。あなたとわたしは何の関係がありますか」と返されました。もはや母と子の関係ではなく、神と人との関係を示されたのです。マリアはイエスが神の子であることは理解し、思い巡らしてここまで来ましたが、ここでイエスは、明確にマリアの主、神となられたのでした。あなたとイエス、一対一。どんな関係にありますか。イエスは、あなたのわが主、わが神であられますか。

  • このお方が言われることは何でもする 5~8節

マリアは給仕の者たちに「あの方が言われることは、何でもしてください」と指示しました。これは、マリアの、このお方が言われたことは何でもする、という信仰の言葉でした。もう窮状は訴えた。このお方は聞いてくださる。あとすべきことは、このお方の言われることは何でもする、ということだと。30年前の「私は主のはしためです」(ルカ1:38)という、しもべとしての信仰告白を、30年後、彼女はイエスに対して告白したのです。水がめ六つを水で満たす、それを宴会に持っていく…なんとも不思議なイエスの言葉。しかし給仕たちはその通りにしました。後押ししたのは、マリアの信仰の言葉でした。

  • あなたに現わされるイエスの栄光 9~11節

汲んだ水はすでにぶどう酒になっており、先に出したものより良いものでした。イエスの言われたことは何でもする、と信仰をもって生きるとき、イエスは最善のものであなたにお応えくださいます。この奇跡は、無から有を生み出す神の御子であるしるしの奇跡と栄光でした。関わった者しか知らない出来事で、神の栄光と言うには地味な印象かもしれません。しかし、あなたしか知らない、地味な日々の生活にこそ、イエスは神の御子としての栄光を現わしてくださいます。イエスを信頼して、なんでも言われたことは致します、できますようにと一歩踏み出しましょう。イエスはカナでの栄光をあなたにも見せてくださいます。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ドラセナ、マトリアリア、ユリ、アルストロメリアです。