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映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』を観る前に知っておきたい7つのこと

『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』

アメイジング・ジャーニー

原題:The Shack
原作:ウィリアム・ポール・ヤング著『神の小屋』
監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:サム・ワーシントン、オクタヴィア・スペンサー、アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ、すみれ
クロックワークスさん、いのちのことば社さんの特別なお計らいを頂き、映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』を一足先に鑑賞させて頂きました。とてもいい映画でした。石田純一さんの娘さん、すみれさんがハリウッド映画デビューということで、日本でも話題になっています。
原作はキリスト教をベースにしたお話になっていますので、キリスト教に馴染みのない方には、聞きなれない言葉等もあるかと思います。そこで映画を観る前にいくつかの点をおさえておくと、より映画の内容を深く味わえるのではないかと思います。
1. 三位一体 (さんみいったい)

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キリスト教の神は三位一体の神と言われています。
三位一体とは、

  • 父なる神
  • 子なるイエス・キリスト
  • 聖霊なる神

が別々の存在(三つの位格=三位)でありながら、一つであるという神秘を表しています。ややこしい話ですが、そういう存在なのだということですね。
神の愛は、この三位の神様を一体とするほどに強い愛であると言われています。

2. イエス・キリスト
Andrew Shiva / Wikipedia, via Wikimedia Commonsクリスマスは、子なるイエス・キリストの神が、人間となって生まれて下さったことをお祝い知る日です。ですので、イエス・キリストは100%神であり、100%人間であると言われています。
イエス・キリストは約2,000年前にイスラエルで、イスラエル人として生まれました。聖画等でよく見られるイエス・キリストは西洋の白人が多いですが、イスラエル人なので、本当はもうちょっとアラブ民族っぽいのではないか?と言われています。
3. 聖霊なる神
聖書には聖霊は風のように思いのままに吹くと言われ、ヘブル語では、風という意味の言葉と、聖霊の意味の言葉は同じです。
目には見えない風のようなお方ですが、信仰者の内側に住み、神様の言葉(聖書)を理解させ、導く存在であると言われます。
また信仰者の声に出せない思い、悩み、悲しみを理解して下さり、父なる神様に届けて下さるお方であると言われています。
4. 善悪の知識の木
Lucas Cranach the Elder [Public domain], via Wikimedia Commons神が最初に世界を造られた時、エデンの園には善悪の知識の木が植わっていました。
神は、最初の人アダムとエバに、エデンにある他のどんな木の実も食べて良いが、善悪の知識の木の実だけは食べてはならないと言いました。
しかしアダムとエバは「神のようになりたい」と願い、食べる者に善悪の知識を与えるという木の実をとって食べました。これが人間の最初の罪と言われています。
人間は、善悪の知識を手に入れましたが、何を基準にして善悪を判断しているのでしょう?それが映画の大きなテーマとなっていきます。
5. 十字架
キリスト教信仰の要めは、イエス・キリストの十字架の贖いです。
イエス・キリストは、全ての人の罪の身代わりとなって、十字架にかかり死んでくださいました。イエス・キリストの十字架の犠牲のゆえに、全ての人の罪は赦されました。
劇中でも十字架の犠牲に関しての議論があります。イエス・キリストの十字架をどう捉えるかが、キリスト教信仰の鍵です。
6. 復活
Szymon Czechowicz [Public domain], via Wikimedia Commonsイエス・キリストは十字架で死なれましたが、3日目に復活されて今も生きておられると言われています。復活された時には、十字架刑の時に打たれた釘の跡が腕に残っていたと言われています。
キリストを信じる者は、キリストの復活と同じようにされ、死んでも生き返ることが約束されています。
7. 神と共にいること、いないこと

聖書では、神から離れて生きることが罪だと言われます。すべてのいのちの与え主である神から離れると、必然的に人間は滅びます。
またイエス・キリストは「インマヌエル(神は私たちと共におられる)」とも呼ばれると聖書に書かれています。神と共にいることが人間にとって一番の幸いで、一番その人らしく生きていけることだと聖書は語ります。
神から離れることが罪で、神と共にいることが祝福であるという事ですね。

7つのことを書かせて頂きました。
映画の原題はThe Shack(小屋)という意味ですが、shackには「同棲・共に住む」という意味もあるそうですね。
日本語のタイトルは「アメイジング・ジャーニー」ですから「あっと驚く旅」という意味になっています。映画を観ながら、キリスト教の福音に触れる旅を深く味わって下さい。