7月5日、本学院でオープン・セミナーが催行されました。
毎年夏に行われるセミナーも今年で6回目です。
過去のオープンセミナーを振り返ってみますと、1回目は自死の問題に取り組んでおられる藤藪庸一先生、2回目はホスピスでチャプレンを務めておられる沼野明美先生、3回目は牧会カウンセリングがご専門の森田悦弘先生、4回目は震災支援をテーマに小平牧生先生、昨年の5回目は玉川聖学院の安藤理恵子先生を招聘いたしました。
このセミナーは、いのちや生きることをテーマとして続けています。
これらオープンセミナーの一部はDVDとして有償で希望される方にお譲りしています。詳細は本学院事務までお尋ねください。
さて、今年は「いのちの授業」をテーマに、関西学院高等部教諭の古田晴彦氏をお迎えいたしました。古田氏は、奥様を天に見送られたご経験をもとに、人間の死や親しい者と死別することの意味を共に問いつつ、いのちの尊さを語り伝える教育を実践しておられる方です。午前の講演では奥様とのご経験を分かち合ってくださいましたが、いのちの尊さだけでなく、家族との関係を再考させられる、とても有意義な内容でした。
午後は模擬授業ということで、古田氏が関西学院などで実践されていることの分かち合いでした。最愛の家族が死ぬということ、そして自分が死ぬということ、今、生かされているということがどれほど素晴らしく、どれほどの幸せでかけがえのないものの中に囲まれているかを学ぶ良い機会になりました。