日本福音主義神学会西部部会 2015年度秋季研究会議が2015年11月16日本学院でありました。
「現代に求められる教職者像」というテーマで、、神戸改革派神学校校長の吉田隆先生と関西聖書学院院長の大田裕作先生が講演してくださいました。
吉田先生は、神学教育史を紐解きながら、教職者の“魂の医者”という側面を強調し、“命”を扱うことへの畏れと愛、高い専門性へのプロ意識、絶えざる研修などの必要性を語ってくださいました。
大田先生は、日本の神学教育が西欧キリスト教社会が求める「牧会型」の奉仕者プログラムであり、日本にとってそれは「守備型」ではなかったかと問題提議された上で、祈れる器、語れる器、導ける器という3つの具体点を挙げながら、「原野開拓型」の伝道者的要素が開発されるべきだと語っておられました。
神学的に対照的なお二人が、どちらもそれぞれの視点からの有意義な講演をしてくださいました。
午後は、ルーテル派、カルヴァン派、メノナイト派、きよめ派の先生方による教職者育成についてのパネル・ディスカッション。先生方のスピーチは爆笑の連続。
やはり西部部会の研究会議はおもしろい!
しかし、爆笑の連続だけで終わらないのも西部部会です。
そういう中にあっても、それぞれの教派や神学校の教職者育成について頷かせる、考えさせる、奥深いものが少なからずありました。
大阪聖書学院が研究会議の会場となるのは初めてのことでした。