桜の花が散り始めたイースターの午後3時過ぎ、村の背後の山を見上げると、山桜のパッチワークが彩りを増していた。日頃は上がって行かない飯南への道を、車で5,6分、くねくねした杉林のトンネルを抜けると見晴らし台に出た。昨年と同様、隠れたファンたちが何組もカメラを三脚に載せている。しかし、この日来ていた人たちは、じっと見ているのではなく、雲間から光が射すまでおしゃべりを楽しんでいた。まあ、これも花見の風景ですね。正面に広がる斜面は、杉、照葉樹そして桜がそれぞれ主張しているキャンバスでした。ウグイスのさえずりも間近の枝から・・・・うん、ずいぶん唄もうまくなっている。
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