「ほかの人に宣べ伝えておきながら、自分自身が失格者にならないようにするためです。」
コリント人への手紙 第一 9:27
ソクラテスよりも前に活動していた古代ギリシャの哲学者にタレスという人がいます。ある時、彼に尋ねる人がありました。「この世で最も難しいこととは何か」と。タレスは答えました。「それは自分自身を知ることだ。」そうすると、その人はさらに尋ねました。「では逆に、この世で最も簡単なことは何か?」タレスは答えました。「それは他人に忠告することだ。」私たちは人に忠告を与えることで、まるで自分がその人よりも上に立っているかのような錯覚を覚えます。タレスが言うように、人に忠告を与えるのは簡単なことですし、ましてや聖書の権威を持ち出せば、相手は何も言い返すことが出来ません。しかし、その人自身が失格者であったなら、それは矛盾であり、実りが無いと言わざるを得ないでしょう。パウロは自分自身を知り、そして、「自分のからだを打ち叩いて服従させ」ました。その姿勢にハッとさせられます。
