2019年6月30日 「使徒たちの祈り」 使徒4:23-37 
  
   本日の聖書箇所には初代教会における使徒たちの
  祈りが記されています。これは祈りのひな型です。
  
  @祈りの友のところへ
   使徒ペテロとヨハネはユダヤ人指導者たちに捕まり、
  これ以上イエス様の福音を語ってはならないと脅迫
  されました。二人は釈放されると、すぐ仲間のところへ
  行って自分たちが言われたことを残らず報告しました。
   すると、これを聞いた人々はすぐに神に向かって祈り
  始めました。
  このことは、私たちも困難や試練に遭った時に、先ず
  祈りの友のところ行くべきだと示しています。
  
  A神は全てにまさる主権者との告白
    彼らは「主よ」と神への呼びかけで祈り始めました。
  神こそ、どのような権力者にもまさる真の主権者であり、
  敵対者も自分たちも神の御手の中にあることを告白
  しました。
  
  Bみことばに基づく祈り
    彼らは旧約聖書の詩篇のみことばを引用して祈り
  ました。"神は聖書を通して何と言っておられるか"を
  祈りの軸にしたのです。みことばを通しイエス様の
  十字架刑による救いとこの世の反逆を証ししました。
  
  C宣教の前進のため
   彼らの祈りの結びは「願い」でした。第一は「大胆に
  みことばを語れるように」、第二は「癒やすことができる
  ように」という内容でした。彼らは自分たちの安全を第一
  に求めたのではなかったのです。
   イエス様の御名によって、力あるわざが行えるよう
  求めたのでした。
  
   こうして心と思いをイエス様にあって一つにしていた
  結果、すぐに祈りは応えられ、大いなる恵みが彼ら
  一同に注がれました。教会における十字架の愛の
  交わりの生活こそが福音伝道の原動力となったのです。