週報より

今日の聖書箇所はエレミヤ書9章です。ここには力も知恵富も誇ってはならない。主を知っていることを誇れと簡単にまとめると書かれています。力も知恵も富も共通していることはそのものが善でも悪でもなく、使い方次第でどういう結果にもつながるということです。それらの大小に関わらず良いことも出来れば悪いことも出来ます。それが小さいうちはちょっとしたいたずらやわがままといったレベルで済みますが、それが国家とか世界レベルまでいくととんでもないことになります。権力の崩壊というのが世界でいま進んでいます。中東で多くのデモが起こっている背景には情報統制などで抑圧された人々が自由を求めて立ち上がる。また独裁に対する反発といった見方もあるでしょう。これらの国に見られるのは間違った権威の行使です。支配的権威はする側にとっては心地良いでしょうがされる側にはとても嫌なものです。問題を小さくするとガキ大将はいい気分ですがいじめられっ子は本当に辛いもの。という感じですね。正しい権威とは治める権威であり赦す権威です。自己中心的独裁はそれとはかけ離れたものです。しかしその地位や富を自分のために用いてしまうと多くの歪みを生むことになります。もちろん最初は間違ったことをしようとは思っていないでしょう。しかしそこに神様を畏れる心がなければいつの間にか高慢という落とし穴に落ちてしまいます。私たちの心は日々変わるものです。優れたミュージシャンが楽器のちょっとした音のずれを見逃さず調整するように、私たちも日々自分の心が神様の方を向いているかチューニングし続ける必要があるのです。

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