信仰と希望の継承~ヘブル11:24-26
モーセはヘブル人として生まれましたが当時のエジプトの政策のため命を狙われるという問題に生まれてすぐに直面します。そして母親がカゴに入れて水に浮かべられて誰かが拾って育ててくれないだろうかというようなとても辛い決断の元でパロの娘に拾われ、王の娘の子として育てられます。機転を利かせた姉のミリアムの計らいで実の母であるヨケベデが乳母としてしばらくの間育てることが出来ましたが乳離れし、物心ついた時には宮殿で何不自由なく王の娘の子としての人生を歩んでいました。しかし、ヘブル人への弾圧の中でモーセは自分の中にあるヘブル人としての信仰に目覚めます。王の娘の子として生きることよりも信仰を求めて歩んだのです。この転換に神様のご計画と共に母の祈りや姉の祈りがあったと感じます。最近の医学では胎児の時の親のことばや感情が胎児に与える影響のことも分かってきて胎教ということばも出てきます。モーセの母ヨケベデはレビ人の家系でした。お腹の中にいた時から多くの祈りや賛美の中で大きくなっていたことでしょう。そうした信仰が継承され、芽を出す時に大きな祝福に繋がっていきました。何よりモーセははかない罪の歩みよりも神様と共に歩み、弾圧を共に通ることを選びました。そして新約においては彼は、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる大きな富と思いました。彼は報いとして与えられるものから目を離さなかったのです。とヘブル人への手紙で記されています。まだ多くの預言書が書かれる前にモーセは永遠のいのち、贖いのことを信仰的に理解していたのです。主にある信仰と希望を持って、信仰のバトンを継承していきましょう。