週報より

キリスト教の歴史の中で、特に初代教会の時代に宣教という観点から見た時にパウロは最も大きな働きをした人物の一人と言えるでしょう。しかしその生涯はもともと従順なクリスチャンというものとは正反対の歩みもありました。彼はクリスチャンとなる前、逆にクリスチャンを迫害する存在でした。ただ批判するとか反対の思想を持っていたというだけではなく、実際にクリスチャンを捕まえて投獄したりしていました。しかもそれを熱心にしていたのです。もちろん教会やクリスチャンから恐れられていました。そんな彼にイエス様ご自身が現れ彼は自分の弱さや間違いを痛感しクリスチャンとして歩むことを決意します。しかしそれまでの彼の行いから教会にすんなり受け入れられるわけもなく、ただひとりバルナバという人物が彼を受け入れ、そして共に歩み、そして信仰とはなにかとうことを教えてくれたのです。パウロ自身は旧約聖書に精通する博識な人物でしたがその知識が人を裁く剣から人を救うキリストの愛に満ちた知識のことばに変わる必要があったからです。それまでの生き方を変えることは非常に困難だったでしょう。しかしどんなマイナスからのスタートでも前進し続けることによって彼は歴史を変えるような大きな働きを担う事になりました。その源にはイエス様の赦しを受け入れ、そしてそこに生き、主と共に前進する素直な信仰がありました。教会にいっていてもどこか悲観的になってしまう方もおられます。しかしその姿勢をイエス様は悲しんでおられることでしょう。自分に自信を持てなくても、私たちを赦し救って下さる神様に自信を持つべきです。誇る者は主にあって誇れとあるように主にあって堂々と歩んでいきましょう。

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