週報より~損得でない成長~

初代教会は多くの迫害の中でも尚成長し続けました。その数的成長にはそれ以上に信徒ひとりひとりの霊的成長がありました。パウロは2テサロニケの冒頭でテサロニケの教会の人々の目に見える成長のためにいつも神に感謝しなければならないと語っています。霊的成長はなかなか目に見えて分かりにくいこともあります。もちろん話をしていくと分かるのですが成長が人づてに伝わってくる。また目に見えて分かるほどというのは本当に素晴らしい成長がそこにあったのだと思います。そこには成長の過程、また結果としてのライフスタイルの変化や言動の変化などその人の人格そのものが大きく成長を遂げていく様があったはずです。テサロニケの教会は迫害や艱難に耐える中でそのような成長をしていったのです。そこにはまさに目先の損得に左右されない一本筋の通った姿がありました。当時ローマ支配色の強い文化の中で信仰を持っていくことは多くのリスクがありました。時にはいのちの危険もあったことでしょう。しかしそういうリスクを乗り越えて余りある神様との関係を選択し彼らは成長していきました。彼らの視点は長くて80年~100年ほどの地上の生活でうまく立ち回ることよりも永遠に続く天国へ続く信仰を選択していたのです。そこには誠実で愛に満ちた人間関係があります。お互いに認め合い助け合う姿があります。現代の日本に住んでいる私たちにはそこまでの危機感はないでしょう。しかし成長においては全く同じです。私たちも神様の前に良い選択をし続けていき、そして成熟していきたいと願います。ひとりひとりが去年より、先月より、先週より、昨日よりも成長していける教会になっていきましょう。

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