週報より～負の連鎖を断ち切る力～

人間の歴史には多くの争いや問題が多くあります。そしてその原因の多くは自己中心的な思いや憎しみから出ています。世界で最初の殺人事件、カインが弟アベルを殺害してしまった事件の発端は自分の献げ物を神様にアベルよりも受け入れてほしいというカインの自己中心的思いから起こりました。彼は自分の献げる姿勢を省みたりするのではなく、相手を消すことによって自分がより上になろうとしたのです。その思考パターンは実際に殺人を犯さなくても現代の中にも多く見られるものです。またそういった悲しい出来事から復讐が復讐を招き連鎖してしまうような敵対関係が多く存在します。しかしその繰り返しではお互いに消耗し続け、怒りに駆られ、とても平安に過ごすことは出来ないでしょう。聖書の中には柔和な心で訓戒しあうこと、そして優しく接し、よく教え、よく忍びと記しています。そうする時に神様が悔い改めの心与えて真理を悟らせて下さる。そして悪魔に捕らえられ思うがままに流されているような人達も目を覚まし罠に気がついて逃れることができるかもしれないと記しています。負の連鎖を断ち切る鍵は愛です。そして優しさであり、お互いの間違いを知ること、そしてそれが頭では理解できてもすぐには心は変わらないでしょうからしばらくの調整期間の間を忍び、受け入れあうことで解決の道が開かれます。時間がかかっても私たちは滅ぼし合うことに時間を費やすより和解しあうために時間を用いるべきであり、復讐のために時間を使うよりも祈りのために時間を割くべきです。主は私たちの中に平和を与えようとして下さる御方であり、また事実与えて下さる御方だからです。

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