御国の鍵

10月31日は宗教改革の記念日でした。ルターやカルビンの名前は多くの日本人の方も知っていると思いますが具体的にどのようなことをしたかと言われると難しいところがあるのではないでしょうか?
 その中のひとつの大切な要素、また聖書解釈としてマタイの福音書16章にあるイエス様がペテロに天国の鍵を与えられた箇所があります。プロテスタントでは万人祭司という考え方があります。簡単にいうとそれはイエス・キリストを信じるひとりひとりがその天国の鍵を持っていて神様の前に祭司としてのつとめを霊的にすることが出来るというものです。救い=神の子とされたという考え方も似たようなところになります。
 しかし、ここで出て来る鍵の扱いに関してはよくよく原語解釈していく時に鍵があって好きな時に開け閉め出来ますという感覚ではなく、私たちが神様を求めていく中で開くように求めようとしているその時に実はすでに神様が開いていてくださったというような感覚があります。つまり鍵自体にフォーカスするよりも神様とのより親密な関係性にフォーカスするのがより良い歩み、また受け止め方となっていきます。御国の鍵の先にある主の恵みと憐れみにこそ目を留めて、主の御心のうちを歩んでいきましょう。

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