心を開かれる主～ルカ24:44-48

イエス・キリストが復活されて昇天されるまでの40日の間にイエス様は弟子達に現れられました。そのひとつひとつの出会い、交わりを通して弟子達の心を開かれ、そして心を燃やされました。

　その中で興味深いことは旧約聖書に書かれているメシア預言について教えられた弟子達はそれがイエス様ご自身を指していることは理解できたはずですが、重ねるようにイエス様が彼らの心を開かれたことがルカの福音書には記されています。それはまるで知識として知っていることと、体験的にわかっていることに違いがあるように、また一方的な情報としての理解と相互に関わりのある関係から生み出される信頼と信頼に裏付けされた理解には大きな差がありますがそのような差をイエス様ご自身が埋めてくださるような課程がそこにはあったのではないかと推察することができます。

　世界の多くの人々は聖書の存在もイエス・キリストのことも知ってはいます。しかし、それが自分の救いのためであるということを信じる、また受け入れると言うのは全く異なる次元です。そしてイエス様はさらにその先にある共に歩む。主の御心に従うという献身に至るレベルでの関係をひとりひとりと持ちたいと願っておられます。

　主の思いに対して、私たちも心を開いて主の思いを知り、そしてその思いに生かされていく者と変えられていきましょう。