週報より~敬い合える関係~

現代社会において敬う姿勢が崩れていっている現状を散見します。親子の間であったり兄弟の間であったり、また年上の人に対してそしてその逆の場合もあるでしょう。様々な人間関係において敬うということがなくなっていくと自己中心的で横暴な振る舞いが当たり前のようになっていきます。言葉の乱れが心の乱れ、また人格的な問題にまで発展する場合もあるでしょう。そしてその問題にはくずしているほうがかっこいいとか今風というような間違ったアイデンティティの上に成り立っているケースも多くあると感じます。様々なメディアを通じて昔とは比べものにならないくらいの情報の中で私たちは過ごしています。その中で偏った情報ばかりにさらされているといつの間にかそれが当たり前になってしまいます。つまり善悪の基準をはじめあらゆるモラルの基準がずれていくのです。実際の人間同士の生きたつながりよりも匿名のネットでのつながりや情報によってプロセスを簡略にした結果を重視した人間関係に流れていく時に益も確かにあるでしょうが私たちは何か大切なものをないがしろにしてしまっているかも知れません。そんな時代に生かされているからこそ聖書の書いているところのあなたの隣人を愛しなさいというメッセージがどれほど大切であり、また私たちの心をどれほど豊かにしていくのかを知り、また体験していく必要があります。喜ぶ者と共に喜び泣く者と共に泣ける者となっていく時にひとりひとりの価値ももっと見いだすことが出来、だからこそ自然に敬い合うことも出来るようになります。自分のものさしでだけ計って決めつけたり、切り捨てたりしてませんか?また自分をも同じようにしていないでしょうか?他の人も、そして自分も大切にしていきましょう。

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