賢く、そして素直に~週報より~
保テトスへの手紙の中でクレテ人についての記述があります。
彼らは嘘つきで悪いけだもののようで怠け者の食いしん坊と救いようがないような表現で書かれています。
事実クレテ人と呼ばれる人達は紀元前67年にローマの支配を受けるまで民衆政治を行い決まったリーダーを立てて従うということをしていませんでした。
民衆政治と言われるとお互いに尊重しあって譲り合うようにすると素晴らしいでしょうが実際彼らがしていたことは同じ民族内でも争いが絶えず支配までいかずとも統治することや自治とはほど遠い状況がありました。
ローマの支配を受けてからパウロがこの手紙を書くまでの期間おそらく100年以上の期間があったと推測出来ますがそれでも彼らは偽教師らの扇動に乗りやすい状況があったようです。
私たちは聖書をバランス良く読み、理解し、そして従っていこうとする時に信仰のバランス、成長のバランスを保つことが出来ます。
局地的に導かれるテーマも勿論ありますが聖書から逸脱してしまうような一種の空想やロマンのようなものに心を奪われてしまってはいけません。
正しい聖書解釈に基づいて賢く、そして素直に従っていく心、さらに情熱を持って遂行していく姿勢が大切です。
自分の中に傷ついているところ、また正しく理解しようとしない心がないか吟味していきましょう。