信仰に愛を加える
神様の愛によって救いの道が備えられました。イエス・キリストを救い主をして信じるその信仰によって救いは確かなものとされます。そしてその信仰に加えるべきものは愛です。ペテロはその書簡の中であらゆる努力をして信仰には徳を徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、そして兄弟愛には愛をと教えています。この愛から始まった信仰が愛に結びついていくまで実に多くの品性を通っていることが分かります。これらはすべて前向きな品性であり、自己を確立していくだけではなく、人間関係の中において身についていくもの、そして最終的には神の愛、無条件の愛にまで至ります。ここには私たちが信仰を意識して、また努力して育てていく必要性があること、そして向かうべき方向性があることを示しています。確かにありのままの私たちをも神様は愛して下さいました。しかしいつまでもそこに停滞する者ではなく、キリストの中にある品性を私たちも少しづつでも身につけていく者となるこの過程で神に頼らなければならないことを体験的に知ることが出来ます。御霊の実という表現が聖書には出てきますが良い実をつけようとすれば放置するのではなくよく観察し根気よく手入れしてやる必要があります。私たち自身にそのような御霊の実がしっかりと実るように、この信仰、徳、知識、自制、忍耐、敬虔、兄弟愛、愛のサイクルをバランス良く意識し、聖霊の助けによって成熟した実を実らす者となっていきましょう。