聖霊によって変えられる～詩篇4:1-4

　聖霊様の働きや賜物は信仰生活の中でとても大切なものです。私たちはわかりやすい賜物に目が行きがちですがペンテコステを通して弟子達に起こった変化は異言が与えられ、大胆にメッセージを語るようになったことや聖霊によって導かれるようになっただけではありません。
　本質的に弟子達の関係に大きな変化が起こっていることを私たちは見落としてはいけません。それはペンテコステ以後の弟子達の働きの中で初期の働きの中でペテロとヨハネが共に行動し、ペテロが語る場面が多く出てきます。

　ヨハネは愛の人というイメージが強い人物です。黙示録を記していたパトモスや晩年の彼の様子が伝承として残っています。高齢になったヨハネの口癖は「神は愛です」ということばでした。それらのことからヨハネといえば愛の人という印象を私たちは持ちます。

　しかし、イエス様と共に過ごした3年の間のヨハネはイエス様自身からボアネルゲ（雷の子）というニックネームで呼ばれていました。聖書の中にもイエス様に対して歓迎しなかった村に対して火を呼び下して燃やしてしまいましょうかと言い出す始末です。本来のヨハネの性質は気が短く、気性の荒い人物でした。しかし、それが聖霊のバプテスマ以降変えられていったことが使徒の働きやヨハネが残した手紙から知ることができます。
　聖霊によって私たちも愛ある者と造り変えられることができるのです。そうすることによって主は私たちを取り巻く人間関係の中にも変化を起こし、ご自身の御業を進めてくださるのです。

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