週報より
第一第二テモテへの手紙、テトスへの手紙は新約聖書で多くの手紙を記しているパウロが紀元64~67年に頃、つまり彼の晩年に記した書簡と言われています。牧会書簡とも呼ばれ教会においてどのように植えられ、また養われていくか。またイエス・キリストによる救い、選びなどキリスト教の基本となる神学やクリスチャンのあるべき姿など短い手紙の中に多くのものが凝縮された書簡になっています。自分の命が長くないことを感じつつ、自分の霊的息子達に向けて最後の最後まで励まし、道を示していく姿勢がありありと伝わってきます。その姿勢を見るときに自分はまだまだ足りないと思わざるをえません。しかしひとりのクリスチャンとしてパウロのような姿勢を持ち、霊的にも成熟した者となってくためにはどうしたらいいでしょうか?彼の人生はキリストに出会う前から非常に熱心でした。ただ熱心であればいいというのではないことを彼の人生を見ているとよく分かります。彼は主にある教会を熱心に迫害する者だったからです。しかしキリストに出会い、救われたパウロはその持ち前の熱心さを持ってローマにまで伝道に導かれていきました。彼は間違っていたらやり直せばいいということを知っていたのです。ふつうなら自分がやってきた悪い行いを悔い歴史の表舞台から消えてしまうのではないかと思います。しかし彼は以前にも増して熱心にキリストに仕え、教会に仕える存在になったのです。晩年になっても教会を愛し、祈り、仕えていった彼の姿勢から今の時代に生かされている私たちも多くの刺激を受け、熱心に主に仕えていきましょう!