~ 世界の歴史の転換点~

いよいよ今年もクリスマスを迎えます。今年は残念ながらクリスマスの集会はすべて中止になり、今日のクリスマス礼拝だけが教会としてクリスマスをお祝いする唯一の集まりとなりました。

世界中でメリークリスマスとクリスマスが祝われますが、今年は多くのところで外出規制がかかり、寂しいクリスマスになりそうです。しかし、よく考えるとこれまで、このクリスマスが何なのかを知らないでただ浮かれてメリークリスマスと騒いでいることが往々にしてあったと思います。私自身もクリスチャンになる前はクリスマスの意義を知らないで、メリークリスマスと叫んでクラッカーをパンパン鳴らして酒飲んで騒いでいた一人です。

しかし、クリスマスの意義は人間にとって、また私たちの人生にとって、どうしても知らなければならない出来事でした。

私たち人間の歴史は、はっきり紀元前と紀元後に二分されています。紀元前の歴史は今と違い、年が進むにつれてどんどん数字が小さくなります。紀元前１０００年、紀元前５００年、紀元前１００年、そして、１０，９，８，７、…、３、２、１、０となって、紀元後１、２、３、…１００年、５００ねん、１０００年、２０００年、２０２０年となってきたのです。

それでは、なぜこのように二分されているのでしょうか？それは、私たちが紀元前をＢＣ何年と現し、紀元後をＡＤ何年と現すことからわかります。それは、紀元前をＢＣ（(Before Christ)キリスト以前、紀元後をＡＤ(Anno Domini)ラテン語でアンノ・ドミニ、主を紀元としてと区別しているからです。

すなわち、この世界の歴史の転換点こそが私たちが間もなく迎えようとしているクリスマス、救い主イエス・キリストの誕生なのです。このイエス・キリストのご降誕により、世界は一変するのです。これが新しい世界の始まりであり、希望の世界への転換点になるのです。それで、これが世界の歴史に起点になっているのです。

それでは何故、救い主イエス・キリストの誕生が歴史の起点となっているのでしょうか？それは、人類の救いと深い関わりがあります。私たちの不幸は私たちの罪に問題があるのです。罪と言っても犯罪ではなく、私たちが無意識に行ってしまう他人を批判したり、裁いたり、蔑んだり、憎んだり、嘘をついたり、憤ったり等の普段つい行ってしまう悪い行いのことです。

これらの罪によって私たちは創造主なる神を見失い、自分勝手な人生を送ってしまい、罪と不幸の中に入り込んでしまいました。そこで神様ご自身がそれらの罪を精算し、再び神様との正しい関係を回復するために、救い主を送る計画を立ててくださり、罪と滅びから解放する救いの約束を与えて下さいました。

その約束の成就としてこられたのが救い主・イエス様なのです。ですから、紀元前はその救い主を待つ期間であり、キリストの誕生によって新しい世界が始まったので、それを起源として新しいカウントが始まったということなのです。

すなわち、救い主・イエス様は人となって生まれてきてくださり、十字架で私達の罪を清算するために、私たちの身代わりとなって、神の罰を受けてくださいました。

誰でも、それを信じて罪を悔い改める者は罪から解放して下さり平安と喜び、さらに天国への命を与えてくださいます。しかし、神の愛と犠牲の一方的な恵みを拒否して信じない者は、救いを受けられずに自分の犯した罪のゆえに永遠の滅びを刈り取ることになるのです。

私は以前は、神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者でした。それでも、信じていないときに知らないでしたことなので、あわれみを受けたのです。私たちの主の、この恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに、ますます満ちあふれるようになりました。「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。Ⅰテモテ１３～１５