本当のあなたのことを一番知っているのは誰ですか

マルコの福音書14章65-72節

2021年6月6日主日礼拝メッセージ

アメイジング・グレイス・キリスト教会

あなたは自分のことをどれくらい知っていますか。人は次の3通りの自分として知られています。①あなたが知っている自分②ほかの人から見た自分③神様から見た自分

イエスの弟子のペテロは、どんなことあってもイエスに従ってお供できると自信を持っていました。自分の力、経験や感覚でやっていけると信じていました。

イエスが十字架で死なれるとしても、あなたを知らないなど決して言わないと自信をもって言いました。しかし、イエスは逮捕され、死刑にするための不公平な裁判にかけられ、群衆に囲まれリンチを受け、圧倒的に不利な状況になります。イエスの仲間と知られると逮捕され、殺される可能性もありました。

そんな中、ペテロはイエスを知らないと3度言い終わらないうちに鶏が鳴きます。イエスが「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言う」と言われた言葉を思い出します。その時ペテロは自分の本当の姿を知ったのです。言葉だけで行いのない自分の信仰を知るのです。イエスを信じる信仰は頭の知識や努力ではなく、生きた経験なのです。失敗も敗北も惨めな経験もすべてが信仰生活であらわにされていいのです。そんな罪深い自分だからこそイエスが必要なのです。

ペテロはイエスと一緒に死ぬつもりでした。しかし、人は誰も神様のために死ぬことはできないのです。なぜなら、すべての人は神様に対して罪を犯して、死んだものだからです。ペテロのように自分を許せずに後悔して泣くだけではだめなのです。神様に対して罪を犯したこと心から悲しまなければならないのです。神様のことを信じられないという人は、本当の自分の罪深さを知らないからです。

人間は罪により、誰かを傷つけ、また誰かに傷付けられています。それは、人間が神様を傷つけることにより、自分自身を傷つけているからなのです。

イエスはあなたのすべてをご存知なので、あなたが罪を犯してしまった、どうしようもない理由もご存知です。あなたが神様は自分のことをすべてご存知であると信じた時、あなたの罪は赦されます。また、あなたの傷も癒されます。

仲の良い人間関係が壊れて無視し合うことほど悲しく不幸なことはありません。それは時に死ぬことよりも苦しいことです。事実、聖書は神様と人間の関係が壊れたことを罪と言います。人間の犯した罪は死んでも後も永遠に赦されません。しかし、キリストがあなたの罪の身代わりに十字架で死んでくださったことを信じるなら、あなたは永遠に続く罪の刑罰を赦され、永遠の命を受けます。

ペテロに罪の赦しを与えるために、イエスは三日目によみがえられました。「主よ、あなたは一切のことをご存知です。」とペテロと同じように告白する者は幸いです。

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