信仰の父、アブラハム① ~ 神の招きと約束

創世記12章1-8節より

2021年9月5日主日礼拝メッセージ

アメイジング・グレイス・キリスト教会

神が選ばれたアブラハムを通して人類に神による祝福の契約が与えられました。この日は歴史的に最も偉大な日の一つです。これこそが旧約聖書と新約聖書の契約の内容であり、次のことを意味します。

①アダムの罪によって悪と死に支配された世界を救い出す ②アブラハムから無条件でイスラエル民族がおこされる ③全人類の救い主キリストが来られる ④キリストから与えられる聖霊により教会が生まれる ⑤終わりの日にキリストがもう一度来られ(再臨)、完全な神の祝福が成就される(新天新地)

この世界にはまことの望みはなく、すべて一時的で不完全です。しかし、神は誠実なお方で、その約束は確かで信じるものを決して欺くことはありません。神の豊かな永遠の財産がアブラハムとその子孫、すなわちイスラエルと教会に相続されようとしているのです。

アブラハムは南メソポタニヤ地方のウル(現在のイラクの辺り)から神に招かれ呼び出されました。ウルは多神教の宗教的混乱の都会の町でした。神はアブラハムを魂を殺す異教の支配から救い出します。アブラハムは神に従い、生まれ故郷に決別し、新しい信仰による歩みを踏み出します。

アブラハムが完全な人だから神に選ばれたのではありません。次のようにして彼は神の祝福をすべて受け取る素直さを持っていました。

①創造主である神に対する人間の立場を知っていた。人間は神の権威を敬い従う存在である。 ②神は必ず約束を果たされると信じていた。天に顔を向け、神の声を聞く姿勢。神への期待を持って生き続ける ③神の国ために働いた。信仰は聞くと同時に行うこと。

アブラハムはたくさん失敗もし、決して完全な信仰者ではありません。しかし、契約を守るのはアブラハムではないのです。契約の責任を負って下さるのは神なのです。それは一つのことを意味します。神によって立てられた契約は必ず勝利に終るということです。神のご計画はいかなる策略や妨害によっても止めることは出来ないのです。必ず成就するのです。

この世には多くの素晴らしい感動的な物語があるかも知れません。それをどんなに大切に自分の宝物にしても、それは人間の一方的な思いを超えることはありません。しかし、聖書には神とあなたとの生きた関わりの現実があるのです。あなたと神との間にイエス・キリストがおられ、今もあなたを招いておられます。キリストが十字架で死んでくださり、永遠の、無条件の、恵みの救いの契約は完成しているのです。それを受け取るかどうかは、あなたがキリストを信じるかどうかにかかっているのです。

「神が多くの子たちを栄光に導くのに、彼らの救いの創始者を、多くの苦しみを通して全うされたということは、万物の存在の目的であり、また原因でもある方として、ふさわしいことであったのです。」

(へブル人への手紙2章10節)